2014年6月17日更新
2014年4月17日に英国内務省(Home Office)は、英国政府が認めた英国ビザ申請のために必要な英語能力証明テスト「Secure English Language Testing (SELT)」のうち、運営団体の一つである、ETS(TOEIC、TOEFLの運営団体)との取り決め終了を発表しました。
本件について、英国ビザ・イミグレーション(UK Visas and Immigration(UKVI))のWEBページ(英語)が最新情報とともに更新されました。
今回の更新の要点和訳は下記の通りです。
なお、最新情報は必ずUKVIのWEBページ(英語)をご確認ください。
「入国管理規則の変更は、2014年7月1日より施行されます。
ビザをまだ申請していない誠実な申請者が、不当な影響を受けないように、以下の経過措置が行われます。
- 英国外に居住する申請者は、2014年7月22日までに(22日は含まず)ビザ申請と申請料金の支払いが済んでいる限りにおいては、ETSの証明書にもとづいたビザ申請を行えます。
- 英国外に居住する申請者で、かつ下記に含まれるカテゴリーの留学を行う予定の者は、2014年10月1日までに(1日は含まず)ビザ申請と申請料金の支払いが済んでいる限りにおいては、ETSの証明書にもとづいたビザ申請を行えます。
・3か月以内のプリ・セッショナルコース
・Revised National Qualifications Frameworkにおいて少なくともLevel 3以上、もしくはスコットランド、ウェールズ、北アイルランドにおける同等のレベルの資格が与えられるファウンデーションコース
・英国によって認定された機関、高等教育機関(Higher Education Institution)として公的な交付金を受ける機関でのファウンデーションディグリー
上記の時期以降、ETSの証明書にもとづいたビザ申請は受け付けられません。この変更は、高等教育機関が、入学予定の学生の英語能力を評価する方法を選ぶことができるという点に影響を及ぼしません。つまり、入国管理規則の変更が施行された後にテストが受験された場合でも、高等教育機関は、スポンサーとなるために入学予定者の英語能力を判定する手続きにおいて、当該の学生が適切なレベルの英語運用能力を持つことの証明として、ETSの証明書を受け入れるかどうかを決めることができます。」
※UKVIのWEBページの情報がさらに更新され、上記要点和訳と異なった場合、ブリティッシュ・カウンシルは責を負いませんので、予めご了承ください。
英国留学ビザについて
英国留学のためのビザは、Student Visitor visa(6カ月以内の短期留学、11カ月以内の語学コース延長ビザ)、Tier 4 (General) student visa、Tier 4 (Child) student visaの3種類で、このうち、SELTが必要になるのは、Tier 4 (General) student visaのみです。ただし、高等教育機関(Higher Education Institutions)は、学位レベルで学ぶ学生の英語能力を評価する方法を自ら選択することができ、この点の変更はありません。つまり、学位レベルで学ぶための留学先がETSの英語能力テストを認めている場合は、今回の変更は影響ありません。
英国留学ビザの詳細は、UKVIのWEBページ(英語)をご覧ください。