日本生まれの英語教材が、タイの全小学校へ
~ 本学年度より認可 ~
英国の公的な国際文化交流機関ブリティッシュ・カウンシル(東京支部、新宿区神楽坂)と (株) GenkiEnglish.com(本社、愛媛県)は、この度、初等英語教育のカリキュラム をタイの全ての小学校に提供いたしました。
ブリティッシュ・カウンシルは、世界 100 カ国以上で教育と文化による英国と諸外国の交流活動を行っています。日本とタイを含む東アジア地区では、英語教育に関する政策決定、制度改革、能力強化へのサポートの提供を目的とした「アクセス・イングリッシュ」という 3 カ年プロジェクトを推進しています。
英語を必修科目とする多くの国では、話す・聞く能力よりも、読む・書く能力に重点が置かれた教科書を使用する教授法が長い間採られてきました。これを受けたタイ政府により、ブリティッシュ・カウンシルは、タイの小学校での英語教育を活性化する新たな方法の提案依頼を受けました。
ブリティッシュ・カウンシルは、英語教材と英語教員研修の提供を行う (株) GenkiEnglish.com により制作された、「元気」という日本の概念を基にし、英語学習と英語でのコミュニケーションに対する子供の興味と熱意を生むよう作られた教材を選択しました。
30,000 校への初回導入の成功を受け、日本で開発された「Genki English」は、本学年度よりタイの全ての小学校で正式な英語教材として認可されました。
また「Genki English」は、タイ、日本の小学校の他、世界 180 カ国以上で使用されています。
創始者リチャード・グレアンによる「Genki English」という教材は、「外国語を用いてコミュニケーションを図る楽しさを体験し、積極的に外国語を聞いたり,話したりすることができる」という文部科学省の指針を基に制作されました。
今後、(株) GenkiEnglish.com とブリティッシュ・カウンシル東京支部は、日本の教師が自信を持って英語教育に取り組み、子供たちが世界中に友達を作りコミュニケーションを図るための手助けができるように、サポート活動を行う予定です。小学校教員向けの研修ワークショップの実施、英語学習者と教師を対象としたオンライン教材の提供等を予定しています。
■「Genki English」について
(株) GenkiEnglish.com の創始者リチャード・グレアン氏による、「元気」という日本の概念を基にした英語教材。現在グレアム氏は、日本のブリティッシュ・カウンシルと共に活動を行う他、英国のニューカッスル大学と共に、インド、中国、アフリカでの低所得層の子供が通う学校に「元気」を届けるプロジェクトを進めています。
「Genki English」の特徴は、子供たちの五感に訴え、様々な学習方式に対応する手法を採択していることです。単純かつ印象的な絵による視覚への刺激、簡単なチャンツ・歌と段階的な語い導入による口への刺激、動きやゲームによる運動感覚への刺激により、子供たちの興味を引き出します。ゲーム感覚のアクティビティーを用いた学習計画により、子供たちの学習参加意欲が即座にわきます。学習プロセスの中では、子供たちは達成可能な課題に取り組み、それに対するポジティブなフィードバックを受けます。また、子供たちの学習意欲を生み、最大限に引き上げるためには、本教材を採択することだけはなく、教師がいかに本教材を使用するべきかを理解することが重要となっています。