[共同発表資料]
国際交流基金、ブリティッシュ・カウンシル、企業メセナ協議会
国境を越える文化の価値-ひとりひとりが造る「文化外交」-
マンガやアニメ、食文化、ファッション、デザイン…文化は一国の枠を軽々と超えて、世界共有の価値として各地で親しまれ、結果として自国理解の促進とイメージの向上に役立っています。外交の場面においても、ソフトパワーやパブリック・ディプロマシーといった新しい考え方に象徴されるように、文化はますます重要な役割を担っています。
では、実際に外交の舞台で活躍している、企業や NPO、個人などの多様なアクターたちは、それぞれの文化価値をどう捉え、どう活用しているのでしょうか。また国の政策における、文化外交と国内文化振興との関係はどうあるべきなのでしょうか。文化外交は、今後、誰がどのように(そして何のために)推し進めていけばよいのでしょうか。
国際交流基金では、こうした課題に向き合うべく、英国を代表する文化政策専門シンクタンク DEMOS より、ジョン・ホールデン氏をお招きし、ブリティッシュ・カウンシル、企業メセナ協議会との共催により、東京都内にて講演会を開催します。
■ 講演会概要
講師:ジョン・ホールデン(英国シティー大学客員教授、英国 DEMOS アソシエイト)
コメンテーター:熊倉純子(東京藝術大学准教授)、渡辺 靖(慶應義塾大学教授)
日時:2010 年 3 月 11 日(木) 18:00 – 20:30 (開場 17:30)
場所:国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール(麻布十番駅 4 分)
お申込み:以下のいずれかの方法で、3 月 8 日(月)までにお申込み下さい。
定員(150 人)に達し次第締切り。参加無料。
⇒ メールでのお申込み
件名を「3/11 講演会」として、1)氏名(ふりがな)、2)所属、
3)住所、4)Tel、5)メールアドレスを oca@jpf.go.jp までお送り下さい。
主催:国際交流基金/ブリティッシュ・カウンシル/社団法人企業メセナ協議会
※ 講演は日本語・英語で行なわれます(同時通訳あり)。
■ ご参考資料
<講演者略歴>
ジョン・ホールデン John Holden
英国の大手シンクタンクである DEMOS の文化部長を 2008年9月まで務める。法律および美術史修士。専門は文化政策。図書館、音楽、歴史遺産など、大小数多くの文化セクターのプロジェクトに関わる。
2003年6月に行われた文化の価値付けに関する会議で中心的な役割を果たし、その後も文化の価値付けについての研究を深める。英国のみならず、フィンランド、米国、オーストラリア、ニュージーランドなど多くの会議に出席。現在、クロア・リーダーシップ・プログラム運営委員会メンバーも務める。
<コメンテーター略歴>
・ 熊倉純子 (東京藝術大学 音楽学部音楽環境創造科 准教授)
パリ第十大学、慶應義塾大学文学部仏文科および美学・美術史学科卒業。同大学院修了(哲学専攻)。
1992 年から 2002 年まで(社)企業メセナ協議会に勤務。企業のメセナ活動から地域型アートプロジェクトなどの研究・開発に携わる。2002 年より現職。
専門は文化支援、アートマネジメント。
・渡辺 靖 (慶應義塾大学 環境情報学部 教授/大学院政策・メディア研究科委員)
ハーバード大学大学院にて博士号を取得。ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、ハーバード大学客員研究員を経て、2006 年より現職。
専門は文化人類学、文化政策論、アメリカ研究。著書に『アフター・アメリカーボストニアンの軌跡と<文化の政治学>』(サントリー学芸賞、アメリカ学会清水博賞受賞)、『アメリカン・コミュニティー国家と個人が交差する場所』、『アメリカン・センター ―アメリカの国際文化戦略』など。
<セミナー主催>
・国際交流基金ジャパンファウンデーション
http://www.jpf.go.jp/
世界の全地域において、総合的に国際文化交流事業を実施する組織として、1972年10月に特殊法人として設立、2003年10月1日に外務省所管の独立行政法人となりました。現在本部と京都支部、二つの附属機関(日本語国際センター、関西国際センター)、および20カ国にある22の海外拠点をベースに、外部団体と連携しつつ、文化芸術交流、海外における日本語教育、日本研究・知的交流を3本の柱として活動しています。
・ブリティッシュ・カウンシル
http://www.britishcouncil.jp
ブリティッシュ・カウンシルは、1934年に設立された英国の公的な国際文化交流機関です。世界100カ国以上で英国と諸外国の文化交流活動を推進しています。日本では50年以上の歴史を誇り、教育と文化を通じて、英国と日本を結ぶ架け橋になることを目指しています。
・(社)企業メセナ協議会
http://www.mecenat.or.jp/
企業によるメセナ(芸術文化支援)活動の推進を目的に、1990年2月に発足。企業メセナへの意欲を高め、メセナや芸術文化に対する社会の理解を深めるため、セミナーや出版による啓発・普及活動をはじめ、調査・顕彰等の事業を行っています。企業メセナのみならず、文化政策やアートマネジメントなど芸術文化支援全般を対象とする、日本で唯一のメセナ専門のインターミディアリー機関です。