全国のビジネスパーソン520名への英語学習に関する調査
93.4% が「英語の重要性の高まり」について認識
しかし、英語に自信がある人は18.0% に留まる
英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシル(所在地: 東京都新宿区、駐日代表: ジェイスン・ジェイムズ)は、全国のビジネスパーソン520名*を対象に、英語学習に関するアンケート調査を実施しました。
本年4月から公立小学校で外国語活動が必修化され、いくつかの企業では英語が社内公用語となるなど、いま日本社会において、英語に対するニーズはかつてない高まりがみられます。特にビジネスにおける英語に対する需要は、今後さらに増えていくことが予測されます。その裏づけとなるような意識が本調査では明らかになりました。
主な調査結果は下記の通りです。
- 93.4% が「国際化に伴う英語の重要性の高まり」を、79.0% が「ビジネスで通用する英語力がないと心配」と認識
- 約半数が実際にいまビジネスで英語を活用しているものの、英語に自信がある人は18.0% に留まる
- 男性より女性の方が、英語に対する自信が高く、かつ、ビジネスで英語を活用する仕事に従事しており、女性の方が英語を活用する機会が多い
- 30代(30 - 39歳)、40代前半(40 - 44歳)は、ビジネスでのメール、書類作成など、「書く」英語の使用率が20代と比べて圧倒的に高い。一方、会議、電話など「話す」英語については、使用機会が少なく、今後使いたいという願望の方が高い
- ほとんどの年代の約半数が、会議、電話会議、電話、メール、書類の作成などビジネスシーンを、今後世の中で英語の必要性が高まる場面として挙げている。特に20代前半(20 - 24歳)でその傾向が強い
今回の調査を受け、ブリティッシュ・カウンシル英語部門ビジネス・デベロップメント・マネージャー、マイケル・サンダークリフは以下のようにコメントしています。
「英語を話すには、自信を持つことが非常に大切です。日本人は、文法や単語力などの基礎力が高いのに対し、間違いを恐れて話すことを萎縮してしまう傾向があります。ネイティブスピーカーが、完璧な英語を期待していることはほとんどありません。むしろ、ビジネスの現場では、素早く、効果的なコミュニケーションのための英語が求められているのです。自信をつけるためのコツは、たくさん練習を積むこと、そして日常的に英語を使うことです。ブリティッシュ・カウンシルでは、受講生が、素早く、効果的に、かつ、自信をもって英語でコミュニケーションできるよう、英語教授の国際的な資格を持つ講師によるフィードバック、サポート、アドバイスを伴うたくさんの練習機会をもつ授業を行っています。また、ウェブサイト、スマートフォンアプリケーション、ポッドキャストなど様々な自己学習用教材の提供もしています。私たちの提供する英語コースや教材により、より多くの方が英語のコミュニケーションに自信を持ち、世界を舞台に活躍されることを願っています」
ブリティッシュ・カウンシルは、日本にて25年以上にわたり英語教授に携わっています。様々な英語コースや、オンライン英語教材などのほか、企業など法人のお客様向けに、個別にカスタマイズした英語講座も提供しています。
昨今、ビジネス英語へのニーズが飛躍的に高まっており、企業担当者や受講希望者の問い合わせも増えています。ブリティッシュ・カウンシルのビジネス関連コースの受講者数比率は、2000年度の5.3% から、2010年度は14.6% まで増加しました。企業向けにカスタマイズした英語研修を提供してきた経験を活かし、ビジネス英語コースを独自に開発・開講しています。会議、メール、書類作成など、実践的な英語への関心が高いため、実践に役立つ英語コミュニケーションスキルの習得に重きを置いています。
調査概要
- 調査方法: インターネット・リサーチ
- 調査対象: 日本全国の20歳~44歳のビジネスパーソン520名*の男女
*業務上、英語を必要とする、あるいは今後必要になる可能性があり、かつ、既に英語を習得 / 現在英語教育を受けている / 今後英語の学習意向を持つ20 - 44歳の男性260名、女性260名 - 実施時期: 2011年5月11日 - 5月17日
参考資料
<全体の傾向>
【質問】 英語に関する、以下のそれぞれの考え方に対して、あなたはどの程度共感できますか(複数回答)(n=520)
「国際化に伴い、英語はますます重要になっていく」という考えに対しては93.4% もの人が共感する(「とても共感できる」(58.8% )と「やや共感できる」(34.6% )の合計)と回答。「ビジネスでも通用する程度の英語力がないと心配だ」という考えに対しては、79.0% の人が共感する(「とても共感できる」(34.6% )と「やや共感できる」(44.4% )の合計)と回答。
【質問】 総合的にみて、あなたご自身の「英語力」に、自信を持てますか。(単一回答)(n=520)
「英語力」に対して、「自信がある」と回答した人は、全体の18.0% に留まった(「かなり自信がある」(1.5% )と「やや自信がある」(16.5% )の合計)。業務上、英語を必要とする、あるいは今後必要になる可能性があり、かつ既に英語を習得もしくは教育を受けている/受ける意思があるビジネスパーソンであっても、"英語が必要である"という認識は高いものの、「英語力」に対する自信は低いという意識と実情のギャップが明らかとなった
【質問】 英語の使いみちに関して、以下のそれぞれにあてはまると思うものを選んでください。
: ふだん英語を使う場面・目的 (複数回答)(n=520)
48.7% と、約2人に1人が、現在ビジネスで仕事を活用していると回答。「英語力」に対する自信は低いにも関わらず、英語に接する機会をもつ人は多いことがわかった。
<男女別の傾向>
【質問】 総合的にみて、あなたご自身の「英語力」に、自信を持てますか。(単一回答)(n=520)
「英語力」に対する自信は、男性より女性の方が高かった。
男性: 15.4% (「かなり自信がある」(1.2% )、「やや自信がある」(14.2% )の合計)
女性: 20.7% (「かなり自信がある」(1.9% )、「やや自信がある」(18.8% )の合計)
【質問】 英語の使いみちに関して、以下のそれぞれにあてはまると思うものを選んでください。
: ふだん英語を使う場面・目的 (複数回答)(n=520)
ビジネスシーンにおいては、男性より女性の方が英語を活用する仕事に従事しており、女性の方が英語を活用する機会が多いことがうかがい知れる結果となった。(男性: 44.6%、女性: 52.7% )
<年代別の傾向>
【質問】 英語の使いみちに関して、以下それぞれにあてはまると思うものを選んでください。
: ふだん英語を使う場面・目的 (複数回答)(n=520)
30代(30 - 34歳 + 35 - 39歳)と40代前半(40 - 44歳)は、20代(20 - 24歳 + 25 - 29歳)と比べてビジネスでの英語の使用頻度は高い。特に、「ビジネスでの英語のメールの送受信」や「ビジネスでの英文書類の作成」など、「書く」英語を使用している人が圧倒的に多い。その反面、会議や電話など、「話す」英語を使っている割合は低かった。
【質問】 英語の使いみちに関して、以下それぞれにあてはまると思うものを選んでください。
: 現在は使っていないが、使いたいと思う場面・目的 (複数回答)(n=520)
ビジネスシーンで「話す」英語を使ってみたいという希望をもつ人の割合は高い。特に30代後半(30 - 34歳)でその傾向が強かった。
【質問】 英語の使いみちに関して、以下それぞれにあてはまると思うものを選んでください。
: 今後世の中で必要性が高まると思う場面・目的 (単一回答)(n=520)
ほとんどの年代の約半数が、ビジネスシーンにおける英語の使用が「今後世の中で必要性が高まると思う」と回答した。特に20代前半(20 - 24歳)でその傾向が強く表れた