【お知らせ】
<英国発>街行く人と都市をつなぐ不思議な街灯「Shadowing」が虎ノ門ヒルズに登場
― Media Ambition Tokyo 2016参加作品―
英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシル(所在地:東京都新宿区、駐日代表:マット・バーニー)は、都市を舞台にしたテクノロジーアートの祭典「Media Ambition Tokyo 2016」の参加作品の一つとして、英国を拠点に活動するデザインデュオ、チョムコ&ロジアによるインタラクティブアート作品「Shadowing(シャドウイング)」を 、2016年2月26日(金)から3月21日(月・祝)まで、最先端のテクノロジーやイノベーションの集積が進む虎ノ門ヒルズで展開します。
英国ブリストルを拠点にするメディアセンター、ウォーターシェッドによる「Playable City Award」の2014年度最優秀賞作品である「Shadowing」は、都市空間を共有する市民の間に新たな交流を生み出す一方、テクノロジーにより生じる人と人の隔たりや、街の個性を作る灯りの役割、現代の都市に蔓延する見えない何層ものデータ、市民監視の文化などを問います。街を歩く人々が、過去に同じ場所を通った人が残した影と出会い、一緒に歩いたり、手を振って挨拶したり、踊ったりするなどして交流し、自分もまた、次にそこを通る人のために影を残していきます。あたりが暗くなりはじめる夕暮れ時の虎ノ門ヒルズに、街の記憶に残された人々の影が、ひとつ、またひとつと街灯の明かりに照らし出されます。
「Shadowing」は、2014年にブリストル市内の8か所で展開された後、2015年には英国ヨーク市のIlluminating York 2015フェスティバルでも展開しました。世界的に著名なデザイナー、セバスチャン・コンラン氏によりDesign of the Year 2015にノミネートされ、2016年3月までロンドンのデザインミュージアムで展示されています。
今回、「Playable City Tokyo」プログラムの一環として、都内各所で展開される、都市を舞台にしたテクノロジーアートの祭典「Media Ambition Tokyo 2016」の参加作品の一つとして日本で初めて展示されます。
ウォーターシェッドが2012年に立ち上げたPlayable Cityは、“Play (遊び)”をキーワードに、テクノロジーを用いて都市と人々の新しい関係を提案するグローバルなイノベーションプラットフォームです。Playable City Tokyoは、ブリティッシュ・カウンシルが、ウォーターシェッドと連携し、2015年に東京でスタートしました。建築家、デザイナー、エンジニア、アーティスト、学生など多様な人が参加するワークショップ、アイデアラボを通して東京の未来の姿を楽しく創造しています。
概要:
期間:2016年2月26日(金)-3月21日(月・祝)
会場:虎ノ門ヒルズ外構部 (虎ノ門ヒルズエントランス、オーバル広場横)
主催:ブリティッシュ・カウンシル
特別協力:ライゾマティクス、ウォーターシェッド、虎ノ門ヒルズ
協賛:株式会社アサツー ディ・ケイ
Media Ambition Tokyo 2016公式ウェブサイト
<一般の方のお問い合わせ先>
Shadowingに関するお問合せ:ブリティッシュ・カウンシル(uk-arts@britishcouncil.or.jp)
Media Ambition Tokyo 2016に関するお問合せ:東京シティビュー(TEL:03-6406-6652)
関連企画:
Playable City Tokyoトークセッション:テクノロジーが創る人と都市の新たな関係
日時: 2016年2月20日(土)、18:30-20:00
会場:虎ノ門ヒルズカフェ(虎ノ門ヒルズ森タワー2階)
定員: 40名(要事前申し込み)
参加費: 1,500円 (ワンドリンク付き、申込時決済)
お申込み:オンラインの専用フォームよりお申し込みください(先着順)
言語:日本語/英語(通訳あり)
スピーカー:
齋藤 精一 (ライゾマティクス、代表取締役)
若林 恵 (『WIRED』日本版、編集長)
クレア・レディントン (ウォーターシェッド、クリエイティブ・ディレクター)
マシュー・ロジア (チョムコ & ロジア、デザイナー)
ジョナサン・チョムコ (チョムコ & ロジア、デザイナー)
主催:ブリティッシュ・カウンシル
協力:ライゾマティクス、『WIRED』日本版
ウォーターシェッドのクリエイティブ・ディレクター、クレア・レディントン氏と、Shadowing作者のデザイナーデュオ、チョムコ & ロジアの来日にあわせ、ライゾマティクスの齋藤精一氏をファシリテーターに迎えてPlayable City Tokyo トークセッションを開催します。
本セッションでは、Playable Cityが生まれた背景や、広がる世界での動き、Playable City Tokyoの展開の紹介もしながら、未来における人と都市の新たな関係性を創るテクノロジーの可能性についてトークを展開します。また、Shadowingのデザイナー自ら作品のコンセプトや、英国での展開を通して見えてきた人と街の関係について話を聞きます。
アーティストプロフィール:
Chomko & Rosier(チョムコ & ロジア)
英国出身のマシュー・ロジアとカナダ出身のジョナサン・チョムコのデザイナーデュオ。2015年にデザインスタジオ「チョムコ & ロジア」を立ち上げ、人とテクノロジーの新しいつながりを創出している。
ウェブサイト
Playable Cityについて:
Playable City® は、英国で最もクリエイティブな都市のひとつとも言われるブリストル市を拠点にするメディアセンター、ウォーターシェッドが2012年に立ち上げた、“Play (遊び)”をキーワードに、テクノロジーを用いて都市の未来を考える新しいイノベーションプラットフォームです。都市に暮らす多様な人々を対象に、公共空間を使ったプロジェクトなど等を展開し、都市の未来ビジョンをクリエイターや市民主導で描いていきます。
英国では2013年よりPlayable City International Awardを展開し、創造的にテクノロジーを使い、街の公共空間を舞台に驚きと感動の体験を作り出す遊び心のあるアイデアを発掘してきました。世界中のアーティスト、デザイナー、建築家、テクノロジストのほか、創造活動を展開する人からアイデアを募り、最優秀賞受賞作品は、ウォーターシェッドに併設されているパーヴェイシブ・メディア・スタジオのサポートのもと、プロトタイプを制作し、市民が参加できるように公共空間で実装しています。
2014年以降はブラジル、ナイジェリア、ヨーロッパへと、グローバルにネットワークを拡げ、2015年には東京でPlayable City Tokyoが始動しました。
MEDIA AMBITION TOKYO 2016について:
今年で4回目を迎えるMEDIA AMBITION TOKYO [MAT] は、最先端のテクノロジーカルチャーを実験的なアプローチで都市実装するリアルショーケースです。2016年は開催エリアを拡大し、六本木を中心に、青山・銀座・飯田橋・御茶の水・お台場・天王洲等、都内各所を舞台に最先端のアートや映像、音楽、パフォーマンス、ハッカソンやトークショー等が集結します。
国内外の様々な分野のイノベーターや企業、イベントが参画することで、多様なプログラムが都市のあちこちに有機的に増殖し、拡大し、つながり、 MATはこれらを包括する活動体として成長を続けています。
2020年、そしてその先の未来を見据えて移動や通信、情報を含んだ都市システムのありかたが大きく変化している今、 都市の未来を創造するテクノロジーの可能性を東京から世界へ提示。ジャンルやカテゴリーの枠を超えたボーダーのない自由な実証実験により、未来を変革するムーブメントを実体化するようなテクノロジーアートの祭典を目指します。