駐日英国大使館・英国総領事館とブリティッシュ・カウンシルは、ラグビーワールドカップ2019 日本大会の開始から、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が終わるまでの約一年間、 日英交流年「UK in JAPAN 2019-20」を開催します。期間中、ビジネス、イノベーション、文化、アート、教育の分野で卓越した英国を紹介する様々なイベントを行い、ネットワーキング、知識や経験の共有、コラボレーションを通じて日英の関係をさらに深めます。
日英交流年「UK in JAPAN 2019-20」は、2019年1月の安倍首相の訪英時、正式に発表されました。本キャンペーンは、英国と日本が関係を深め、未来志向型のグローバルリーダーとしてパートナーシップを育むことを目指します。
5つの「GREAT Weeks」を通じて、金融サービス、高齢化社会、人工知能とデータの活用、気候変動、モビリティの未来などの共通のグローバル課題に対する相互の取組みについて議論します。最初のGREAT WeekとなるFuture of Financial Services(金融サービスの未来)が9月に開催され、金融におけるビジネスと政策面での日英のパートナーシップを促進します。
英国は、文化、アート、教育を通じて、日本とのコラボレーションを促進し、ダイバーシティとインクルージョン、イノベーションなどの分野でも関係を深めます。例えば、ロンドン交響楽団との協働による「Discovery for 2020」というプログラムを通じ、ダイバーシティとインクルージョンの意識を高めます。さらに様々な展覧会、コンサート、パフォーマンスを通じて、英国文化の創造性と多様性を紹介します。また日英で知識を共有し協業を促進するために、教育のフォーラムの開催も予定しています。
本キャンペーンにおきましてプリンシパル・パートナーになられたJaguar Land RoverとStandard Chartered Bank を歓迎します。
日英交流年「UK in JAPAN 2019-20」開催に際し、駐日英国大使ポール・マデンは、下記のように述べました。
英国と日本のパートナーシップは、ますます強固になっており、日英交流年「UK in JAPAN 2019-20」は、相互のつながりをさらに深めることができる、またとない機会です。英国が卓越したビジネス、サイエンス、教育、文化を紹介し、それぞれの分野で日本と新たな関係を構築できる、このエキサイティングな一年を楽しみにしています。
私たちは、高齢化社会、人工知能やデータの活用、気候変動、モビリティの未来など、双方が直面する主要なグローバルの共通課題に共に取り組む必要があると考えています。
本キャンペーン中に行われる様々なイベントは、駐日英国大使館の中につくられるUK Houseや日本各地で開催されます。日英交流年「UK in JAPAN 2019-20」を通じて多くの方がたにお目にかかれることを楽しみにしています。
ビジネス、サイエンス、イノベーション
期間中に5つのGREAT WEEKを展開し、貿易使節団の来日、セミナーやレセプション、パネルディスカッション、製品の展示会等を実施し、ビジネスとアカデミック分野での日英間の協働を促進します。
GREAT WEEK
- 2019年9月 Future of Financial Services 金融サービスの未来
フィンテックやサイバーセキュリティー等、金融サービスにおける英国の優れた政策的取り組みを紹介します。
- 2020年2月 Clean Growth 脱炭素化へのアプローチ
洋上風力発電における英国の政策と技術的な専門知識を紹介。持続可能な未来への不可欠なアプローチとして脱炭素化を促進します。
- 2020年3月 Healthy Ageing 高齢化社会の課題と商機
高齢化社会がもたらす課題と商機を検証し、英国と日本の協働と未来のパートナーシップの在り方を提案します。
- 2020年5月 Future Mobility モビリティの未来
自動運転、CAV、低炭素、サイバーセキュリティ、スマートシティの開発など英国の強みを紹介します。またパラリンピックと関連させて、身体障がい者の移動とアクセスに関する問題への解決方法を模索します。
- 2020年7月 Creativity 創造力とテクノロジー
英国を創造力のグローバルリーダーとして位置づけ、芸術・デザインと人工知能やロボットなど最新のテクノロジーとどのように交わるのかを紹介します。
ラグビーワールドカップ2019大会期間中、英国チームの試合が開催される札幌市(9/21-23, Asty45)、神戸市(9/28-30)、東京(10/12-14)で「Food is GREATギャラリー」をオープンし、英国産のジン、イングリッシュ・スパークリングワイン、牛肉、ラム肉などの格別なフードとドリンクを体験していただけます。
また期間中、駐日英国大使館を「UKハウス」として、レセプション、カンファレンス、ピッチ・セッション、アスリートの歓迎式典、パフォーマンスなど様々なテーマプログラムに活用します。
アーツ、文化、教育
アートの分野では、英国の豊かで多様な創造性を紹介するとともに、日英のアーティスト、文化関係者の新たな協働を促進します。英国ロイヤル・オペラの4年ぶりの日本公演、日本初上陸の クラシック音楽の祭典 BBC Proms JAPAN、英国外での史上初のコレクション展となる、ロンドン・ナショナル・ギャラリー展のほかコンサート、展覧会、舞台公演などのプログラムに加え、日英のアーティストのコラボレーションなど、多彩なプログラムを開催します。
2019年10月には、ブリティッシュ・カウンシルと伊勢市の共催で、英国を拠点とするアーティスト6組を伊勢市に招聘し、伊勢神宮やその周辺の人々の営みをリサーチするアーティスト・イン・レジデンス事業を開催します。
さらに、ロンドン交響楽団と日本の音楽家の協働を通して、障害のある人や高齢者など多様な人々との音楽づくりを行うプログラム「Discovery for 2020」、日本・英国・バングラデシュの3ヵ国の障害のあるアーティストがコラボレーションし新作を発表する舞台公演『テンペスト』などを展開します。
教育分野については、英国留学や英語教育について知識と意見を交換するプログラムを通じて、若者が地球市民として活躍する機会をサポートします。大学をはじめとする45の英国の教育機関が参加する「英国留学フェア2019」は今年10月に開催されます。また、日本で大学入試改革が進行する中、「英語評価」の分野で世界各国の革新的なアプローチを紹介するブリティッシュ・カウンシル主催の国際学術会議「New Directions 2019」も12月に開催されます。