By British Council Japan

2025年 02月 21日 07:17

Confident schoolgirl at her desk in British Council English classes for Primary school age kids

親が自分の子どもの英語のレベルを心配するのは普通のことです。なぜなら、英語を学ぶことで、将来へのチャンスが広がるからです。 

そこで、子どもの英語学習のために、家庭でできることはたくさんあります。しかも、就学前でも始めることができます。この記事では、ご家庭で使える無料のリソースとアクティビティをご紹介します。これにより英語学習が家庭生活の一部となり、家族全員で一緒に楽しむことができます。 
 
また、未就学児や小学生のための英語クラスについては、こちらのリンクをご覧ください

英語を日常生活の一部にする 

子どもたちの日課には、寝る前にお風呂に入る、家族と一緒に夕食をとるなど、一定のパターンで行われるアクティビティが詰まっています。こうしたアクティビティの多くには、子どもたちに何かをしてほしいときに私たちが口にする特定のフレーズがあります。こうしたルーティンの多くに英単語を加えることで、学んだ言葉を覚えさせることができます。  

たとえば、子どもに歯磨きや手洗いをさせるのは面倒なことです。そこで、子どもたちのやる気を促す歌やチャンツにしてみたらどうでしょうか?これなら、子どもたちに英語の重要なフレーズを教えながら、無理強いせずに目的を達成できます。  

指示をリズムに乗せて繰り返してみましょう。 

Now it's time to wash our hands, wash our hands!(さあ手を洗う時間です、手を洗う時間です!) 

Now it's time to wash our hands and come to lunch!(さあ手を洗って、お昼ご飯を食べる時間です!)  

ブリティッシュ・カウンシルからも、brushing your teeth(歯磨き)やtidying up(片付け)に関する英単語を学べる無料の歌が紹介されています。 

口にするのが楽しい英語の韻や早口言葉を使う  

英語の発音に関しては、スピーキングの練習をたくさんすることが何より重要です。  

私たちは皆、韻や童謡を聞いて育ちます。そこから、自分が話す言語のさまざまな音やイントネーション、アクセントを学ぶのです。子どもたちに英語の童謡を教えてあげることで、英語の発音の上達につながります。 

韻やtongue twisters(早口言葉)は、子どもたちが英語を話すスキルを楽しく効果的に習得できる方法です。さらに、歌に合わせて体を動かすことで、子どもたちが歌詞を覚えやすくなります。子どもたちと一緒に試してみたい、ポピュラーな英語の早口言葉をいくつかご紹介します。 

この早口言葉をどのように言えばいいかは、動画で確認できます。ゆっくり始めて、だんだん速く言えるように子どもたちを励ましましょう。  

その他にも、手遊び歌として有名なPat-a-cakeもあります。歌詞は次のとおり、韻を踏んでいます。 

Pat-a-cake, Pat-a-cake 

Baker’s man 

Bake me a cake as fast as you can 

Pat it and prick it and mark it with ‘B’ 

Put it in the oven for Baby and me. 

歌詞に合わせて、まず1回手を叩き、次に子どもの手に合わせて2回手を叩きます。子どもたちはこの遊びをきっと気に入るはずです。 

「pat-a-cake」の歌には/b/ と /p/ の子音が多くあり、発音が難しいかもしれません。そのため、この歌を歌うことで、子どもたちの英語の発音を上達させることができます。この歌には、「bake」と「cake」の韻が含まれており、多くの英単語の語尾に見られる無声音の「e」の文法規則も学ぶことができます。 

家族で英語のゲームやチャレンジをして遊ぶ  

英語のフレーズ、韻、早口言葉を学ぶ楽しい方法はたくさんあります。ここでは、おすすめのものをいくつか紹介します。 

  • 多くの子どもたちは、ゲームや競争で親や兄弟を負かすことに一生懸命になります。早口言葉を毎週のチャレンジや夕食後のゲームにしてみてはどうでしょうか?子どもたちは知らず知らずのうちに英語を練習していることになるでしょう。 
  • 早口言葉を絵に描いてもらいましょう。たとえば、「She sells sea shells」を表現する絵を描いてもらいましょう。 
  • 早口言葉を "間違えずに" どれだけ早く言えるか競争してみましょう。 

簡単なフラッシュカードを使って英語を教える 

フラッシュカードを印刷して切り取る時間なんかないと思われるかもしれませんが、多くのアクティビティに使えるため、作ってみる価値はあります。   

LearnEnglish Kidsには、既製のフラッシュカードのセットが用意されています。 

ここでは、子どもたちに英語を教えるのにおすすめのフラッシュカードゲームを2つご紹介します。 

メモリーフラッシュカードゲーム 

  • 絵柄が対になったカードのセットを作成します。 
  • カードを裏向きにしてテーブルの上に広げます。 
  • 順番に2枚のカードを取り、絵柄を英語で言います。 
  • ペアができたらカードを獲得します。 
  • カードが全部なくなったらゲーム終了です。最後に最も多くのカードを持っている人が勝者となります。  

役に立つアイデア: 

絵と単語の組み合わせを使って難易度を上げると、単語を視覚で認識する練習にもなり、スペルの習得にも役立ちます。  

ボードゲーム 

  • 異なるフラッシュカードのセットからのカードをテーブルに置きます(4枚の動物カード、4枚のお天気カードなど)。 
  • サイコロとカウンターをいくつか用意します。 
  • カードに描かれているものを言います。 
  • ボードの端に最初に到達した人が勝者となります。 
  • 子どもたちにカードを元のセットに戻してもらいます。 

役に立つアイデア:t  
子どもの成長に合わせて、「Miss a turn」や「Go back 2 spaces」などの指示が書かれたカードを追加できます。語彙の練習以外にも、「It's my turn」、「You're next」、「Can I have the dice, please?」といった、ゲームで遊ぶためのフレーズも学ぶことができます。  

ストーリータイムを通して英語を学ぶ 

物語、韻、チャンツは、言語学習の優れた教材であり、子どもたちが学んだり練習したりしやすいフレーズ集を作るのに役立ちます。  

What's the time, Mr Wolf?」は、子どもたちが英語で時間を尋ねる方法を学ぶチャンティングゲームです。あなたが狼となって物語を演じ、子どもたちに質問してもらい、その質問に狼の声を真似て答えます。  

ブリティッシュ・カウンシルが提供する、無料の小さな子ども向けのストーリー(ビデオおよびアクティビティ付き)をご覧ください。  

英語の「宝箱」を作る 

英語の絵本、フラッシュカード、ゲームを一緒に集めて、段ボールや引き出しなど、子どもが飾り付けた特別な 「English treasure box」(英語の宝箱)に入れておくとよいでしょう。英語を使うことに自信がついてくると、子どもたちは自分から宝箱の中身を使って遊びたがるようになります。  

こうしたアイテムを特別な場所にまとめておくと、子どもたちはおうちやクラスで学んだ英語を使って、自発的に遊ぶようになります。こうした遊びから、子どもたちは驚くほど多くの英語を学ぶことできます。  

少しの時間を見つけて、家庭で英語のゲームを練習することができれば、子どもの英語力を伸ばすことができます。子どもも、新しい英単語を学ぶことが楽しいことだと理解し始めます。さらに、こうした学習ゲームや遊びは、家族みんなで一緒に楽しめます。