もしお子様が小学生なら、英語力を向上させる方法をお探しかもしれません。本を一緒に読むことは英語学習に役立ちます。どの子も面白いお話が大好きです。本を読むことで、子どもたちは周りの世界について学びながら新しい英単語やフレーズを覚えることができます。保護者がサポートしてあげれば効果も倍増です。
本を読むメリットと、保護者が子どもに英語で読み聞かせをする場合のよくある課題を見てみましょう。
その後、おすすめの物語をご紹介します。
子どもたちが物語を通して英語を学ぶ方法
物語は楽しく、興味深い言葉を含んでおり、何より記憶に残りやすいものです。ブリティッシュ・カウンシルの子ども向け英語クラスでは、英単語の学習と記憶に役立つよう、絵本や物語をよく使います。お子様のための英語クラスに関する詳細はこちら をご覧ください
それでは、読み聞かせが子どもたちにもたらすメリットを見てみましょう。
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物語の登場人物、設定、筋書きは、子どもたちが身の回りの世界について学び、想像力を刺激して、好奇心を促すのに役立ちます。子どもたちはひとりで「次はどうなるんだろう?」と考えるようになります。
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英語の語彙を長いボキャブラリーリストを使って学ぶのは退屈で難しいものです。しかし、物語には登場人物やアクションがあり、感情に訴えかけてきます。新しい単語が登場した場合、すでに馴染んだ物語の中なので理解しやすくなります。子どもも大人も、新しい英単語がその意味と結びついている場合には覚えやすいと感じるものです。場合によっては、挿絵も助けになります。
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物語で韻が踏まれていれば、子どもたちは楽しみながら難しい英単語の発音やスペルを習得できます。韻を踏んだ表現は、音が単語を思い出させるため、単語を覚えやすくなります。
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同じ物語を繰り返し聞いたり読んだりすることで、子どもは英文の構造をより自然に身に付けることができます。子どもたちが将来英文法を勉強する際の優れた基礎づくりができるのです。
物語には一定の構造があります。そこにはメッセージがあり、説明的な言葉や台詞が使われています。これらは、良好なコミュニケーションを構成する上で重要な要素です。子どもたちは物語を読んだり聞いたり、自分の話をしたりすることを通じて、話の筋を追い、考えを整理する方法を学びます。
お子様と一緒に英語の物語を読む場合の問題を克服する方法
他の言語を話す保護者の方は、子どもと一緒に英語で本を読む際に心配になることがあります。難しい英単語の意味や発音を心配したり、子どもたちが喜ぶ適切なお話を見つけるのに苦労したりするかもしれません。こうした課題の一部を確認し、克服するための行動を見ていきましょう。
子どもと一緒にお話を読むのはいつがよいですか。
ルーティンをつくるとよいでしょう。寝る前にお話を読んだり、窓際の座り心地のソファで一緒に読んだりできます。ルーティンがあると子どもたちはそれを楽しみにします。お子様は英語で本を読むことを、おばあちゃんなど大好きな人と一緒にするのと同じように楽しいアクティビティだと思うようになるでしょう。
英語があまり上手に話せない場合はどうすればよいですか。
子どもに英語で物語を読み聞かせすることが難しかったり、ストレスになったりする場合は、子ども向けのお話の多くにはオーディオブックやオンライン版オーディオブックがあるので、それらを活用しましょう。ブリティッシュ・カウンシルのウェブサイトLearnEnglish Kidsでは、a large collection of audio books stories(オーディオブックの物語の大規模なコレクション)をご用意しています。お子様は英語の物語を聞きながら読むことができます。
一緒に物語を聞くことにしたら、寝る前、学校に送る途中の車の中、公園などで聞くことができます。
子どもが物語を理解できなかったらどうすればよいですか?
お子様のご年齢やリーディングのレベルに適したお話を選択することが重要です。ただし、すべての単語を理解できなくても大丈夫です。実際のところ、少し難しい方が良いのです。わからない単語の意味を文脈から推測することは読解スキルの大切な一部であり、お子様が新しい英単語を学ぶのに役立ちます。
小さい子どもたちには、絵本も役に立ちます。絵が助けとなって、物語の中の出来事を理解できるからです。
子どもたちは、各単語の意味に注目するのではなく、その響きだけでも物語を楽しむことができます。面白い響きの韻を踏んだり、早口言葉で遊んだり、英単語の面白い音を楽しんだりできる童話がたくさんあります。
どうやって適切なお話を選べばいいですか。
お子様の興味に応じて、魅力的な挿絵のあるわかりやすい物語を選びましょう。
おすすめの子ども向けショートストーリー
読み聞かせを始められるように、おすすめの童話の一部をご紹介します。ブリティッシュ・カウンシルの専門教師が、小学生向きとして推薦しているものです。
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There was an old lady who swallowed a fly(ハエを飲み込んだおばあさんの話)
昔からあるこのお話では、ハエを誤って飲み込んでしまったおばあさんが、ハエを捕まえるために他の動物を食べ続けます。最後には、馬を丸ごと食べてしまいます。動物の語彙や韻を踏んだ言葉を楽しく学べます。また、ブリティッシュ・カウンシルによる覚えやすい歌もご用意しています。
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Goldilocks and the three bears(ゴルディロックスと3匹のくま)
子どもたちに長く愛されているおとぎ話です。この物語には多数の英語フレーズが繰り返し使われているため、英語にスムーズに慣れることができます。他人の家に忍び込むいたずら好きなゴルディロックスが、最後にしっぺがえしをくらうのも愉快です。
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The great race(大競争)
お子様は中国やベトナムにつたわる十二支について知っているかもしれません。玉皇大帝に関するこのお話を読みながら、子どもたちに十二支の順序の理由を説明することができます。子どもたちの年や干支、その意味を教えてあげましょう。さまざまな動物の鳴き声を英語で真似てみる絶好のチャンスでもあります。
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A dog’s life(ある犬の一生)
犬の視点から語られる楽しいお話で、お子様に安全について教えましょう。犬のディノが、先週、近所の子どもたちを守るために取った行動について話します。子どもたちに犬の唸り声を真似させたり、安全のために注意すべきことを尋ねたりしましょう。
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The princess and the dragon(プリンセスとドラゴン)
物語は、お子様が形容詞を学ぶ際に非常に役立ちます。この物語には形容詞がふんだんに使われています。「scary(怖い)」「high(高い)」そして「angry(怒った)」などの形容詞をジェスチャーで表現してみましょう。何よりも、結末がドラゴンにまつわる一般的な物語とは違います。お子様は意外な展開を面白がるでしょう。
その他の英語の素晴らしい子ども向けショートストーリーを見つける
読書の楽しみを促すと、子どもたちの世界が広がります。子どもたちが楽しめる英語の素晴らしいショートストーリーは、何千と存在しています。
このブログ記事を楽しんでいただけましたか。ブリティッシュ・カウンシルはstories and storytelling tipsをご提供しています。これらの物語は特に小さなお子様に適していますが、優れた物語はどの年齢層にも使用できます。