IELTSとは
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Mat Wright

ご存知ですか? IELTS(アイエルツ)

IELTS(アイエルツ)とは、International English Language Testing Systemの略称で、海外留学や海外移住、外国企業就職の際に英語力を証明する英語運用能力評価試験です。日本国内では、公益財団法人日本英語検定協会とブリティッシュ・カウンシルが2010年4月より共同で運営を行っています。日本においても徐々に知名度は上がってきており、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングのテストがあるIELTSは、英語力を測るうえで信頼性の高いスコアとなります。英語の知識量ではなく、運用能力を測る試験であることも特徴的です。IELTSのスコアを取得しておくと、海外留学を目指す場合はもちろん、海外就職や日本の大学入試での英語力の証明など利用できる機会も広がっています。

IELTS誕生の背景

留学する人口が増加してきた約30年前、受け入れ側の教育機関が留学生に必要な英語力が備わっているのか調べる十分な指標や資格が不足しており、さらに英国の教育システムで求められる「論理的に思考し、英語を使って情報を発信する能力」があるかの判断材料もありませんでした。そこで、ブリティッシュ・カウンシルが英国の教育機関から依頼を受け、ケンブリッジ大学英語検定機構と提携し、「聞く、話す、読む、書く」の4つの技能を測定する世界共通の英語の試験、IELTSを開発したという背景があります。

世界中で受験者が増え続けるIELTS

英語の知識量ではなく運用能力を測る試験の需要は、近年特に高まっており、IELTSは、英語力を証明するグローバルスタンダードテストとして世界中で受験者が増え続けています。現在、世界約140以上の国と地域で実施されている国際的な試験で、10,000以上の機関が採用しています。特に英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドでは、ほぼ全ての高等教育機関で出願時の基準にIELTSスコアが認定されています。加えて、近年、アメリカでも入学基準にIELTSスコアを認める教育機関が増えており、アイビー・リーグを構成する8大学を含めその数は3,000以上になります。2014年の年間受験者数は250万人を超え、日本国内でも受験者数が急増し、2015年度には35,000人に達し、ここ5年で3.5倍増となりました。

世界でのIELTS受験状況

IELTSは実践的な英語力、コミュニケーション力も問われる試験

IELTSは英語4技能、「聞く、話す、読む、書く」の4つのセクションからなる総合的なテストです。既存の英語の知識量を測る試験とは、設計思想が異なり、実際に使う場面に即した実践的な英語力、コミュニケーション力を問われる試験になっています。それぞれの試験の特徴を簡単に見ていきましょう。

  • リスニング試験
    聞いて英語を書き取る力が求められます。「大意を聞き取る力」と「情報を正確に聞き取る力」の2つが必要とされます。
  • スピーキング試験
    IELTSの特徴のひとつともいえるのが、面接官と1対1の対面形式で行われるスピーキング試験です。世界的な規模で対面式の英語力試験を先駆けて実施してきたのも、IELTSといえるのではないでしょうか。スピーキング試験はまず、「自己紹介」から始まります。自分のことをわかってもらうためにどれだけ情報発信できるかが問われます。次に「プレゼンテーション」。与えられたトピックに関して一貫性を持って道筋の通った話をする能力が問われます。最後にプレゼンテーションを元にした「質疑応答」。抽象的な質問に対応できるかどうかがポイントになってきます。説得力のある意見を述べ、物事を分析、議論、推測する力などがなくてはなりません。
  • リーディング試験
    文章全体をおおまかに把握する「スキミング力」と、文章中の特定の情報のみを探し出して理解する「スキャニング力」、2つの技術が必要です。
  • ライティング試験
    エッセイを2本書きます。「客観的に英語で説明するスキル」、「自分の意見を論理的に展開するスキル」がそれぞれ問われます。

ブリティッシュ・カウンシルのIELTS対策コースで学ぶメリット

ここまで述べたように、IELTSの試験範囲は多岐にわたるため、独学で学べる範囲は限定的になりやすい試験です。ブリティッシュ・カウンシルのIELTS対策コースでは、ライティングとスピーキングのトレーニングを特に丁寧に行っています。なぜなら、日本の教育システムでは、情報処理としての英語力はある程度身についていても、発信力の鍛錬の機会が少ないからです。講師は、すでに持っている英語の知識を運用していかに発信力を身につけるかサポートしていきます。英語圏の教育では中心におかれるクリティカルシンキングの習得が、IELTS対策には欠かせないためです。

ライティング対策の場合、自分の意見を論理的に組み立て、いかに相手が納得できる文章が書けるのかがポイントとなります。レッスンでは、課題に対しクラスのみんなでディスカッションします。他人の意見を聞き、こういう意見もあってこういう反論もあってこういうエビデンスがあげられるとわかったうえで、自分がどう思うか書くという宿題が出されます。ライティングの課題は講師が添削し、返却されます。英語で書いた文章をプロフェッショナルなネイティブの講師に見てもらうことで自分の弱点を知ることができます。グループレッスンでブレストしてから自分の思っていることを書くので、英語の訓練だけでなく、思考の訓練にも繋がります。

スピーキングの試験は、能動的な英会話力を試すテストで、イエスとノーで答えているだけではなかなか評価がつきません。グループレッスンで、自分の間違いに気付くことはもちろんのこと、他人の間違いを聞くこと、さらに間違いに対して講師からフィードバックをもらうことも大事なことです。

ただ英語の知識が求められる試験とは違い、IELTSでは、論理的思考や文章の構成力や論旨の一貫性といったことまでもが問われることもあり、講師の質は非常に大切です。レッスンでは、日本人が苦手とする英語のアウトプットの練習はもちろんのこと、リーディングとリスニングの面からも、試験で効果的に使えるテクニックを学んでいきます。ブリティッシュ・カウンシルの講師は教えるための国際資格保有はもちろんのこと、外国人を教えている経験が長いため、例えば日本人学習者の弱点にも配慮したきめ細かい指導を行うことができます。

IELTSを今すぐに受験しない場合でも、これら試験対策のための学習は、そのまま英語力として身につきます。「話す・聞く・読む・書く」の4技能を試されるIELTS対策コースで学ぶことは、総合的な英語力の強化となるわけです。また、独学ではなく、IELTS対策コースに通うことで同じような目的を持った人たちと一緒に学ぶことができます。IELTS対策コースに通っている受講生は、世界を目指して英語を勉強しており、高いモチベーションをもっている方が多くいます。実際留学しないとしても、高い志を持つ仲間の中で精度の高いレッスンを受けることも、独学では得られないメリットです。

世界の扉をたたくIELTS

IELTSは、英語の知識量がどれくらいあるか、文法が全て合っている英語ができるか、というような到達点を計る試験ではありません。純粋な英語力以外の能力、発信力や論理性を持っているのかも含めて英語力を測る試験です。これまでの日本の教育システムの中では学ぶ機会が少ない発信力ですが、海外へ行けば、必ず必要となるスキルです。IELTSの試験対策勉強をすることで、自身の英語による発信力がどれくらい伸びたのか、実感できるでしょう。試験結果は合格不合格ではなく、スコア性です。リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングのパートごとの英語力がバンドスコアで、総合評価としてオーバーオール・バンド・スコアが与えられます。自分の英語力をもって世界で何ができるのかの証明となります。大学・大学院留学や就労ビザの取得など、IELTSを受験する目的は人それぞれですが、英語というコミュニケーションツールを実践に即したかたちで学べるIELTS対策を通して習得したスキルは、その先にある、海外留学や海外での仕事でも活用できます。世界の扉をたたくツールにIELTS試験を活用されてみてはいかがでしょうか。

「IELTS(アイエルツ)」試験に必要な「聞く、話す、読む、書く」の4つの分野を学習する対策コース。IELTSに豊富な知識をもち、英語教授の経験豊かな講師が担当します。IELTS試験対策コースにご興味のある方は、まずはお気軽に無料の受講相談をオンラインで受けてみませんか?

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