音楽家たちが子供たちと一緒に楽器を演奏している。
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British Council, photo by Kenichi Aikawa

Date
2022年 03月 03日 (木曜日)
17:3019:00

ブリティッシュ・カウンシルと川崎市は、英国のアート団体、ドレイク・ミュージックと協働し、障害のあるなしにかかわらず、あらゆる人が音楽に親しみ、創造性を発揮できる環境作りを促進することを目指し、『かわさき♪ドレイク・ミュージック プロジェクト』を2019年から展開しています。

3年間のプログラムでは、日本の音楽家がドレイク・ミュージックの音楽家と共に、障害のある人も参加するインクルーシブな音楽ワークショップ実践の方法を構築。コロナ禍で国際的な渡航制限が敷かれてからは、オンラインで交流を続けました。2021年には、川崎市内の特別支援学校の生徒たちが、プロジェクトに参加した音楽家とともに、オーケストラのための新しい曲づくりに挑戦。のべ20回のワークショップを経てつくられた新曲《かわさき組曲》は、フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2021のフィナーレコンサートで、東京交響楽団によって世界初演されました。

本フォーラムでは、プロジェクトの関係者をスピーカーとして迎え、プロセスや成果を具体的に振り返りながら、これからの社会において、オーケストラやホール、音楽家がいかに地域と繋がり、多様な人々に文化芸術の参加の機会を広げていくことができるか、ディスカッションします。 

開催概要

日時:2022年3月3日(木)17:30-19:00(日本時間)
会場:オンライン(Zoom開催、事前に参加URLをお送りします)
参加費:無料(日英同時通訳、日本語手話通訳、日本語同時字幕つき)
対象:コンサートホール等の文化施設職員、オーケストラの事務局職員、楽団員、フリーランス音楽家、アート系NPO、行政の文化芸術行政担当、大学等の高等教育機関、アートマネジメント関係者等
お申し込み方法:専用オンライン参加申し込みフォームよりお申し込みください。

主催:ブリティッシュ・カウンシル、川崎市
協力:東京交響楽団、ミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市文化財団) 
お問い合わせ:ブリティッシュ・カウンシル  uk-event@britishcouncil.or.jp

※アクセスサポートをご希望の方は、2022年2月28日(月)23:59までに上記の専用オンラインフォームよりご連絡ください。

プログラム 

  • 主催者挨拶 
  • プレゼンテーション
    「障害のある人とのインクルーシブな音楽づくり―かわさき♪ドレイク・ミュージック プロジェクトの軌跡」
    秋元 七生(ブリティッシュ・カウンシル プロジェクト・マネジャー) 
  • プレゼンテーション
    「障害のある人の音楽参加を広げるオーケストラ、コンサートホールとの共同プロジェクト―ドレイク・ミュージックの役割」
    カリーン・メイア(ドレイク・ミュージック 代表) 
  • パネルディスカッション
    「障害のある人の音楽アクセス向上とインクルーシブな音楽プログラム実践のこれから」 
    【登壇者】(五十音順)
    桐原 美砂(公益財団法人東京交響楽団 フランチャイズ事業本部 課長)
    浜野 与志男(東京音楽大学 講師、ピアニスト)
    カリーン・メイア(ドレイク・ミュージック 代表)
    山田 里子(ミューザ川崎シンフォニーホール 事業企画課 課長補佐)

    【モデレーター】
    池田 卓夫(音楽ジャーナリスト) 

スピーカープロフィール(五十音順)

池田 卓夫(音楽ジャーナリスト)
早稲田大学政治経済学部を卒業した1981年、新聞記者に。「ベルリンの壁」崩壊前後のフランクフルト支局長を経て、1993年に文化部へ移動。音楽担当の編集委員を長く務めた。音楽の執筆は高校生で始め、1986年以降「音楽の友」「intoxicate」「モーストリー・クラシック」「ぶらあぼ」などの専門媒体に寄稿。オペラやコンサートの制作、コンクール審査、MC・通訳なども手がける。東京都台東区芸術文化支援制度アートアドバイザーをはじめ、地域文化の振興にも携わる。

桐原 美砂(公益財団法人東京交響楽団 フランチャイズ事業本部 課長)
国際基督教大学卒業後、音楽事務所に3年ほど勤務。2007年より新日本フィルハーモニー交響楽団にて、小学校・中学校・福祉施設での鑑賞型アウトリーチをはじめとした地域プログラムを担当。2013年オーケストラ・ホール関係者向け英国派遣プログラムに参加、以来オーケストラメンバーによる音楽作りワークショップの制作・活動に関わる。2016年より東京交響楽団に在籍。アウトリーチを含むオーケストラのコミュニティ活動、公演制作、音楽ワークショップなどのコーディネートを担当。

浜野 与志男(東京音楽大学 講師、ピアニスト)
日本音楽コンクール第1位、マルメ北欧ピアノコンクール第1位ほか、2013 年仙台国際音楽コンクールセミファイナル聴衆賞受賞。日本フィル定期公演やヨーロッパ各国、アメリカ、ロシア、日本各地でのリサイタルをはじめ国内外にて演奏活動を展開する。東京藝術大学音楽学部を経て英国王立音楽大学大学院、モスクワ音楽院にて研鑽を積む。現在は演奏活動の傍ら東京音楽大学ならびに東京藝術大学音楽学部にて後進の指導に注力している。

カリーン・メイア(ドレイク・ミュージック 代表)
テクノロジーも活用し、障害のあるなしに関わらず、すべての人にとって音楽がオープンで、インクルーシブで、アクセシブルであることを目指して活動している英国の芸術団体、ドレイク・ミュージックの代表。数多くのアーティスト、音楽家、芸術機関、ボランティア団体などとプロジェクトを展開し、2006年より代表としてドレイク・ミュージックに参加。以来、オーケストラやコンサートホールなど芸術機関に対するアクセシビリティ・トレーニングやコンサルティング、教育プログラム、障害のある音楽家を支援するアクセシブル音楽テクノロジーの開発などドレイク・ミュージックの多様なプロジェクトを主導している。

山田 里子(ミューザ川崎シンフォニーホール、事業企画課 課長補佐)
音楽大学を経て、ミューザ川崎シンフォニーホールの開館当初から、企画制作担当としてコミュニティプログラムからオペラまで幅広い事業を担当。川崎市の「パラムーブメント」構想を受け、2016年からは「オリパラ・プロジェクトチーム」のメンバーとして、「障害者差別解消法」についての勉強会や研修、市内の特別支援学校やNPO法人との「交流」から、鑑賞・発表するというプランの元、事業を展開している。

Zoom利用プログラムの留意事項

  • ご参加には機器やZoomのアプリ、安定したインターネット回線などが必要です。各自でご準備の上ご参加ください。
  • ご参加に必要な情報はメールで前日までにお送りします。
  • 録画や録音はお断りしております。

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アート, 音楽