日本センチュリー交響楽団とブリティッシュ・カウンシルは、プロの音楽家の方に向けて、高齢者を対象にした音楽ワークショップの実践に必要なスキルを身に着ける二日間のトレーニングプログラムを2017年9月9日(土)と10日(日)、東京にて開催します。
2060年には国民の2.5人に1人が65歳以上になると予想される超高齢社会を迎える日本で、文化芸術の高齢社会に果たす役割について期待が高まっています。同じく高齢化が進む英国では、近年、オーケストラやホールなど文化芸術団体による高齢者を対象にした多様な取り組みが展開され、こうした取り組みは医療や福祉といった既存のサポートに加えて、高齢社会の課題に新たな切り口でアプローチできるものとして注目を集めています。そこで、高齢者や認知症の人のためのプログラムで定評のある英国の室内管弦楽団マンチェスター・カメラータの音楽家を招聘し、高齢者を対象にした創造的な参加型音楽プログラムの実践を目指す音楽家の育成トレーニングを東京で実施します。
高齢社会におけるオーケストラの新しい活動や、高齢者を主体とする創造的な音楽創りワークショップのアプローチに興味をお持ちの皆さま、この機会にぜひご参加ください。
実施概要
日時:2017年9月9日(土)・10日(日)10:00-16:00
会場:上野学園大学(〒110-8642 台東区東上野4-24-12)
講師:
アミーナ・カニングハム、マンチェスター・カメラータ 首席フルート奏者
ナオミ・アータートン、マンチェスター・カメラータ 首席ホルン奏者
参加対象:オーケストラ楽団員、音楽家 ※原則、両日とも参加できる方を対象とさせていただきます。
定員:20名 ※申込多数の場合は抽選を行います。
参加費:無料/全日通訳あり
お申し込み:オンラインフォームからお申し込みください(お申込期限:8月18日(金))
お問い合わせ:ブリティッシュ・カウンシル(メールアドレス:uk-arts@britishcouncil.or.jp)
主催:(公財)日本センチュリー交響楽団、文化庁
共催:ブリティッシュ・カウンシル
協力:上野学園大学
※本プログラムは、公益財団法人日本センチュリー交響楽団とブリティッシュ・カウンシルが、平成29年度文化庁戦略的芸術文化創造推進事業の委託を受けて実施する「高齢者を主体とする音楽プログラムの実践と検証、その評価の確立のための国際連携プログラム」事業の一環で実施するものです。
講師プロフィール
1972年に創立されたマンチェスター・カメラータは、トップクラスの音楽家によるダイナミックなパフォーマンスに加え、音楽によって人間性、社会性を育む先駆的なラーニング&パーティシペーションプログラムで知られる英国有数の室内管弦楽団。音楽を通して次世代の育成やコラボレーション、自閉症児や認知症の人々の生活の質の向上を目的としたプログラムなど、さまざまな方法でコミュニティの結び付きを深める活動を展開している。