サウサンプトン大学、学長
大学、政府、医療機関および独立研究機関において多様なキャリア経験を有し、2009年10月よりサウサンプトン大学学長を務める。
2006年から2009年まで、シドニー大学の学長を務めた。それ以前に、2003年9月より同大学の副学長(健康科学担当)として、医学部・健康科学部・歯学部・看護学部・薬学部より構成される健康科学カレッジのカレッジ長を務めた。
2000年から2003年までは、英国政府保健省において公衆衛生部門のトップを務め、省内および政府全体に対し、公衆衛生分野における多様な課題に関する政策立案を行った。また、イングランド全体の公衆衛生分野の人材育成、公衆衛生研究および情報戦略を担当した。
1990年から2000年まで、シドニー大学にて公共衛生分野の教授として、医学部副学部長と公衆衛生学部長を兼任した。英国においては、独立研究機関および政府の保健機関であるNHSでの勤務経験を有する。
専門分野は、学校・地域社会における公衆衛生の介入研究、ヘルスリテラシー研究、若者の健康に対する行動など。最近では、自らの学術的経験と政策経験を結びつけ、政策立案におけるデータの利用についての研究を行っている。これまでに100以上の査読付き論文誌に論文を掲載しており、また公衆衛生の教科書を2冊出版している。MRC(Medical Research Council)による助成を受ける3つの研究プロジェクトや博士課程学生の研究指導を受け持つなど、現在も活発な研究活動を継続している。
20年以上にわたり世界保健機関のアドバイザー・コンサルタントとして、また世界銀行のコンサルタント・プロジェクトチームリーダーとして、発展途上国および先進国で豊かな職務経験を有する。また、英国政府保健省の公衆衛生部門のトップとして、ヨーロッパ連合や米国との二国間協議において、英国公衆衛生分野を代表する役割を果たした。