イギリスを留学先として選んだ理由や準備から出願

私には長い社会人経験があります。日本の大学を卒業した後、社会人生活を送るうちに、もう一度、大学で学び直してみたいなぁという気持ちになりました。しかし一方で、職場で責任のあるポジションを任せてもらったり、上司や同僚とも仲が良くて職場が楽しかったりと充実していました。さらに、職場では英語を使う機会があり、ものすごく苦労して英会話を勉強したので、研究に集中している間に忘れてしまったらもったいなぁとも感じていました。そのため、もう一度、学びたいと思いながらも、なかなか、大学院を受験する決心がつきませんでした。

しかし、ちょうど、そのころ、海外旅行が好きだった私は友達とイギリス旅行に行くことになり、旅行中にある大学の校舎を見る機会がありました。そのイギリスの伝統的な造りの校舎は、春の花と木々に囲まれてとても美しく、思わず目を奪われてしまいました。「こんなところで勉強ができたら素敵だな!」と強く思いました。

帰国後、思わず、イギリスの大学について調べてみました。そうすると、大学院は1年で卒業できること、キャリア変更に対応しているようなコースもあること、社会人を経験して大学院へ行く人も多かったり、大学によっては寮が充実していて留学生も多かったりすることなどを知りました。今考えると不安になる必要は全くないのですが、大学院へ行くことで2年間キャリアがストップしてしまうのではないかと思っていた私には1年間で修士課程を修了できることは魅力的で、英語で学ぶというチャレンジも学んだ英語を使う絶好の機会だと感じました。

そして、私のイギリスの大学院留学へのチャレンジが始まりました。まずは、いろんな留学セミナーに参加したり、留学情報の記事を読み漁ったり、必要な費用の見積りをして実際に留学するための時期を決めました。

2020年12月下旬に5大学に出願を果たしました。しかし、その頃は、コロナによるパンデミックに加えてBrexitの影響で状況は目まぐるしく日々変わります。そのため、12月頃は情報を集めようとしても、どの大学もその年のコースの詳細や学費などを確定していませんでした。それもあり、5校に絞ったあとは、1番最初にオファーをくれた大学と縁があるはず!だから最初にオファーをくれた大学に行こうとだけ決めて出願しました。そして、1番早くオファーをくれたのが今のハル大学です。そのため、オファーをもらった後、ハル大学の詳細を知っていきました。

私はハル大学で本当にラッキーだったと思います!なんと、ハル大学の学費は現地の学生と同じ!*¹  日本人留学生の学費*² としては破格の安さです。また、生活費の安価な地域なため、水道、電気、インターネットまでが含まれた設立数年の新しい寮にとてもリーズナブルな価格で住めています。また、コースも異なるバックグランドから入学した学生も対応できるようなカリキュラムとなっていて、初めての留学で、かつ、アカデミックな環境から長く遠ざかっていた私にはとても取り組みやすいものでした。

私はイギリスの大学院に留学する!と決心してから、およそ1年かけて準備をしました。1年と聞くと非常に長く感じるかもしれませんが、働きながらの準備だったこともあり、もう少し、事前に準備ができていたらなぁと思ったくらいでした。準備期間は大変な時もありましたが、今の環境で学ぶことが楽しく、留学して本当に良かったなと思っています。 (2022年3月)

 "Continuing our long history of providing opportunity for all, we are matching fees for international students studying postgraduate taught degree programmes to our UK fees for the academic year 2022/23."  https://www.hull.ac.uk/choose-hull/study-at-hull/international

*² 通常、英国の大学の学費は、英国内や英国外居住者、コースにより異なり、大学院留学の目安は 年間 £15,000 ~£30,000(225万円から550万円 / 1ポンド=約150円)。