エリザベス・トラス英国教育省政務次官が東京都江東区立東川(とうせん)小学校を訪問
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Kenichi Aikawa

第16回OECD/Japanセミナー出席、日本の教育現場を視察

2014年6月27日 

エリザベス・トラス英国教育省政務次官が、2014年6月25日から2日間にわたり東京で開催される『第16回OECD/Japanセミナー』出席のため、来日しました。

トラス政務次官は教育・子育てを担当。初の来日にあたり、日本の教育現場の視察も強く希望し、保育園から高等学校まで積極的に訪問しました。特に日本の理数教育水準の高さに深い関心を寄せていたことから、理数教育を中心とした視察となりました。

小学校の教育現場として、ティームティーチング(2人以上の先生が教える授業)を取り入れている、東京都江東区立東川(とうせん)小学校を訪問。主に国語、算数の授業を見学しました。特に算数の教え方に深く感心し、担当教諭に熱心に質問をしていました。授業参観後は、同区教育委員会の方と共に、給食をはさみながら、両国の異なる事情についての情報交換、意見交換が行われました。

中学校以降の教育現場としては、日本のものづくりを支える人材輩出の一手を担う高専と、スーパーサイエンスハイスクール(*)を訪問。
東京都立産業技術高等専門学校品川キャンパスでは、実習を中心とした授業を視察。トラス政務次官から話しかけられ、シャイな学生さんが戸惑ってしまう一幕も。教員の多くが博士号を取得している事実に驚いた様子を見せていました。
政務次官の強い希望であったスーパーサイエンスハイスクール見学では、指定校の一つ、千葉県立船橋高等学校にて、物理の実験授業参観。好きな科目、学校志望動機、将来の夢、などについて生徒さんに積極的に質問していました。授業参観後は、同校の取り組みについて説明を受け、特に、県内の学校や大学などとの連携に関心を示しました。

学校制度以外の教育現場視察として、そろばん教室、小学生向け学習塾も視察。学習塾の背景説明や教育方針などに熱心に耳を傾けていました。

(*)将来の国際的な科学技術関係人材を育成するために、先進的な理数系教育を実施する高等学校等を指定し支援する、文部科学省による事業。

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