ブリティッシュ・カウンシル新代表による2008年の活動のご案内
ジェイスン・ジェイムズは、2007 年 10 月、英国の公的な国際文化交流機関ブリティッシュ・カウンシルの駐日代表として着任いたしました。新駐日代表の経歴をご紹介し、2008 年の活動についても併せてご案内申し上げます。
■ 日本と英国をつなぐ架け橋として、日本で50年以上活動 しています
ブリティッシュ・カウンシルは、世界 100 カ国以上で、教育機会の提供や英国のクリエイティビティの紹介を通して、英国と世界中の人々との良好な関係を築き、英国に対する理解を深めることを目指しています。
■ 13歳から日本に親しんできた、日本語に堪能な新代表
新駐日代表 兼 英国大使館文化参事官ジェイスン・ジェイムズは、日本と英国で幅広い活動経験があります。1989 年から 2004 年まで、東京およびロンドンの HSBC に株式ストラテジストとして勤務。テレビのコメンテーターを務めた経験もあります。その後 2004 年から 2007 年には、ケンブリッジ大学日本学科で教鞭をとりました。ジェイスンは、ケンブリッジ大学キングス・カレッジ日本学科を栄誉ファースト・クラスで卒業しており、同僚との会話も日本語でするほど、日本語が堪能です。日本に親しんだきっかけは、聖歌隊のツアーでの来日。プロの歌手としても活動しています。
■ 世界100ヵ国以上で活動するグローバル組織
ブリティッシュ・カウンシルは、世界規模あるいはアジア地域という大きな枠組みの中で、より大きな成果を生むことを目指します。東アジア地域では、知的経済、異文化対話、気候変動のテーマの元で活動をしてまいります。東アジア地域における活動は、日本のビジネス界のトレンドとも重なるものがあり、より多くのパートナーのみなさまと活動を共にする大きな機会ととらえています。主な活動は以下の通りです。
■ 若い世代に、留学を通じて現実を生きるチカラを
英国政府主導のもと、Education UK=英国留学をサポートしています。数百年前から留学大国である英国は、世界最高レベルの講義はもちろん、コミュニケーション、コラボレーション、そしてプレゼンテーション能力など、個性を育むことを重視しています。伝統と共に革新性を大切にする文化がある英国は、世界中で活躍するビジネスマンやアーティスト、サイエンティストたちの出発点となっています。Times Higher EducationのWorld University Rankings 2007では、世界トップ200校の内 32校を英国の大学が占めています。東京・大阪のセンター、各種イベント、インターネットを通して、2008年も最新の留学情報をご提供します。
<イベント情報>
3月には英国の教育機関が来日する「英国留学デー」を東京・大阪で開催。
■ 日本の教育機関や研究者と協力し、日英を結ぶネットワークづくりを支援
(1)児童・生徒には、国際文化や言語について学習・理解のための機会を、(2)教員の方には、言語教育を含めた専門性向上、スキルアップのための機会を、(3)研究者や教育政策に携わる方には、教育に関する問題に対し、お互いの知識と経験を共有できるよう、様々な機会を提供しています。
<イベント情報>
3 月には、国際シンポジウム「グローバル化が進む世界における大学(仮題)」を東京にて開催します。8 月には、大和日英基金と協力し、「ジャパン・コンファレンス 2008-国際理解のための学校間交流」を開催します。100 人以上の日英の教員、研究者、教育政策決定者が集い、日本と英国の学校間国際交流が 21 世紀の地球市民の育成に果たす役割を議論します。また、「日英スクール・リンク・コンテスト」の表彰式を同時開催し、入賞校の日英の代表生徒が会場で交流事例を紹介します。
■ 国際的に評価されている英語教授資格を持つ講師による英語教育の提供
70年以上の歴史と信頼に裏付けされたクオリティの高い英語コースを、世界57ヵ国で、年間約40万人に提供しています。日本では全員の講師が国際的に評価されている英国の英語教授資格を持ち、東京・大阪の各センターにてコースを開講しています。また、英語圏への留学、移住に使われる英語運用能力試験のIELTS(アイエルツ)や、英国大学の単位認定試験などを、全国で実施しています。ビジネスの即戦力となる英語力を身に付けるための企業向け英語研修プログラムも、オーダーメイドで提供しています。
<イベント情報>
英語コース冬学期は1月26日(土)まで入学可。
■ 革新的で多様な英国のアートを世界に紹介し、創造性共有の場を提供
芸術の分野では、革新的で多様な英国のアートを世界に紹介するとともに、英国と日本の人々が創造性を共有できる場を提供しています。2008 年は「創造都市」をテーマにプロジェクトを展開します。英国では、地域や都市、そしてそこに暮らす人々の生活環境をも活性化するなど、芸術や文化が地域社会の発展に重要な役割を担っています。シンポジウム、ワークショップ、交流プログラムの実施などを通して、英国の創造都市戦略などを日本に積極的に紹介していきます。
<イベント情報>
UK インタラクティブアートインスタレーション『Contact』 by United Visual Artists (1月 19 日~2 月 3 日、六本木ヒルズ 大屋根プラザにて)、英国美術の現在史:ターナー賞の歩み (4 月 26日~7 月 13 日、森美術館にて)
■ 科学と気候変動 ‐ 若い世代へ科学の面白さを伝える
科学の専門家や教育者が知識を共有し、また一般の人々が科学について学び、語り合う場を提供しています。2008年のテーマは気候変動。アジア各国の企業、公共団体、日本のチーム・マイナス6%と連動して、気候変動への注意をさらに喚起していきます。
<イベント情報>
3月に、コンペティションにより第一期「気候チャンピオン」が誕生。4月にはロンドンに、5月には環境大臣会合に合わせて神戸に、G8+5各国から気候チャンピオンたちが終結し、次世代を担う若者の声を世界に発信します。その他、下記UK-Japan2008の科学イベントも多数開催。
■ UK-Japan 2008
今月よりUK-Japan2008 がスタートしました。駐日英国大使館とブリティッシュ・カウンシルは、2008 年の一年間、芸術・科学技術・クリエイティブ産業の3つの分野に焦点をあて、現代的な英国の創造性を紹介し、日英のさらなるコラボレーションの発展を目指します。美術、音楽、デザイン・ファッション、演劇・ダンス、映画、科学技術など、新しいUKを体感できる1年です。
最新のイベント情報など詳細は、www.ukjapan2008.jp にて。