日本・英国・東アジアの生徒が参加する国際交流プロジェクト
「コネクティング・クラスルーム アジアン・ダイアローグ」
意見交換会を開催
英国の公的な国際文化交流機関ブリティッシュ・カウンシル主催の学校間国際交流プロジェクト「コネクティング・クラスルーム アジアン・ダイアローグ」に参加する中学・高校の日本人生徒・教員が、学校間交流学習の計画づくりのための「意見交換会」を実施します。
今回の意見交換会に参加するのは、「コネクティング・クラスルーム アジアン・ダイアローグ」に参加する 6 つの学校グループの内、東京・千葉・神奈川を中心とした私立中学・高校7校で構成された学校グループです。この学校グループは、今秋に財団法人日本私学教育研究所の協力のもと、英国(ベルファスト)、台湾(台北市)の学校グループとの連携が決定したことを受けて、来年初め頃よりウェブ上で交流学習を開始します。意見交換会では「明日の世界」、「スポーツと健康」、「気候変動(環境問題)」のテーマのもと、交流内容や学習方法ついて意見交換し、生徒主体の共同学習への第一歩を踏み出します。
<「コネクティング・クラスルーム アジアン・ダイアローグ」 国内意見交換会概要>
主催:ブリティッシュ・カウンシル 協力:財団法人日本私学教育研究所
1. 日本人生徒代表による国内意見交換会(*詳細は参考資料をご参照ください。)
■ 日時:2008 年 11 月 15 日(土) 14:00-16:30
■ 会場:ブリティッシュ・カウンシル東京センター 1階 イベント・スペース
■ プログラム:自己紹介、交流テーマについて小グループに分かれた討論
■ 参加者:日本・英国・台湾の学校間交流に参加する国内の生徒および教員 (約 50 名)
2. 英国(ベルファスト)・台湾(台北市)と学校間交流する学校グループの国内参加校
慶應女子高等学校 麻布中学高等学校
鷗友学園女子中学校・高等学校 慶應義塾高等学校
渋谷教育学園幕張中学・高等学校 渋谷教育学園渋谷中学・高等学校
早稲田大学高等学院 (計 7 校・順不同)
3. 「コネクティング・クラスルーム アジアン・ダイアローグ」プロジェクト
日本・英国および東アジア地域(韓国、ベトナム、タイ、インドネシア、マレーシア、台湾)の中学校・高等学校を対象としたプログラムです。国際交流活動を通して、学校間の持続的な関係を築き、若者の国際的視野を広げ、地球市民として育成することを目的としています。日本国内の学校は、「日本 - 英国 - 韓国」または「日本 - 英国 - 台湾」の組み合わせで行われる交流学習に参加します。国内の同一地域内の 5~10校が 1 グループを構成し、そのグループが、英国・韓国・台湾のグループと組を作ります。国内では 6 つの学校グループ(合計 30~60 校)が参加する予定です。2009 年には、大阪で日本・英国・韓国グループ 「三地域連絡会議」、2010 年には東アジアで国際教育サミットの開催が予定されています。ブリティッシュ・カウンシルは、教育委員会や各種公共教育機関と連携し、この共同遠隔学習を支援してまいります。
専用ウェブサイト:[2017年3月8日追記:当初ご案内したWebサイトでの公開は終了しました]
< 参考資料 >
1. 日本人生徒代表による国内意見交換会
11 月 15 日(土)プログラム詳細(予定)
司会進行: 慶應女子高等学校生徒
リーダー: 渋谷教育学園渋谷中学・高等学校生徒
早稲田大学高等学院生徒
慶應女子高等学校生徒
14:00~14:15
受付
14:15~14:55
自己紹介ゲーム(お互いをよく知り合うため)
14:55~15:05
英国と台湾に日本の紹介をするビデオ制作の学校別テーマ分担を決定する
ベルファストと台北に送る日本の紹介 VTR(3 分程度)を作るにあたり、5 校でそれぞれトピックを分担。各校代表者がくじを引き、その学校が担当するトピックを決定する。
日本を紹介するビデオのトピックは下記 5 つ。
◆ 古い日本(日本の歴史)(”和”を感じられるもの)
◆ 現在の東京(都市の発展)
◆ 年間行事 (食文化も含む)
◆ 若者の流行
◆ 日本のいろは(基礎知識)
15:05~15:20
小グループ討論 トピックリーダーが内容説明
1. 人権
2. カウンセリング
3. 暮らしの変化
4. 環境
5. エネルギー
6. 貧困
7. 生物の多様性(biodiversity)
15:20~16:30
小グループ討論
16:30
終了
2. 「コネクティング・クラスルーム アジアン・ダイアローグ」について
<プログラムの目的>
このプロジェクトは、地球市民の育成のために、学校間交流学習を通して以下のことを目指します。
1. 自国と他の国々や地域における世界観や文化・習慣の違いを認識し理解を深めながら、若者の国際的視野を広げる。
2. 自国と英国の世界観や文化・習慣の違いを認識し、理解を深めながら、教員の国際的視野を広げる。
3. カリキュラムに国際的な視点を取り入れる。
4. 地球市民としての若者の育成を目指した、各国・地域の教育制度を支援する。
5. 地区単位の学校間交流学習を支援できるよう、参加国内の教育委員会あるいは各種教育団体が、ネットワークを構築する。
<交流学習で生徒が取り組む 7 つのテーマ>
参加校は交流学習を行うにあたり、7 つのテーマの中からテーマを選びます。テーマ設定は、国内の学校グループおよび同組になる英国・韓国または英国・台湾の学校グループとも協議の上決定します。
「コネクティング・クラスルーム アジアン・ダイアローグ」 7 つのテーマ
気候変動 地球市民 明日の世界 科学と発明 スポーツと健康 環境科学 企業活動
<「コネクティング・クラスルーム アジアン・ダイアローグ」 運営スケジュール>
生徒・教員を対象とした様々な活動やイベントが予定されています。
東アジア地域
2008年10月 日本・英国・台湾グループ 「三地域連絡会議」 台北で開催
2008年12月 第1回東アジア地区教員・生徒対象のコンテスト実施 (生徒参加)
2009年3月 日本・英国・韓国グループ 「三地域連絡会議」 大阪で開催
2009年7月 東アジア地区国際教員会議開催
2009年10月 第2回東アジア地区教員・生徒対象のコンテスト実施(生徒参加)
2010月1月 東アジア地区学校運営者、教員および生徒の国際教育サミット(代表生徒参加)
日本国内
2008年11月 日本人代表生徒による国内意見交換会開催(生徒参加)
2009年 教員のための研修ワークショップ開催(教員参加)
2009年度後半 生徒向けコンテスト、英国・韓国・台湾との直接交流活動プログラム実施(生徒参加)
2009年度後半 活動成果報告書作成・発行
<日本の参加学校グループの直近の主な取り組み>
1. 〔2008 年 8 月 校内打合せ〕
参加各校は、校内において7つのテーマの中で、学校間交流学習で取り組みたいテーマやその内容について話し合いました。
2. 〔2008 年 9 月 学校グループ打合せ〕
5~10 校で構成される学校グループの代表教員が一同に会し、学校グループで取り上げる共通テーマを確認しました。
3. 〔2008 年 10 月 三地域連絡会議〕
日本・英国・台湾の学校グループ代表者が出席し、交流学習を進める相手となる地域とマッチングを行い、交流学習テーマと学習内容の素案について合意しました。
4. 〔2008 年 11 月 代表生徒による国内意見交換会〕
東京・千葉・神奈川を中心とした私立中学高校7校で構成された学校グループは、先の三地域連絡会議で 3 つのテーマ「明日の世界」、「スポーツと健康」、「気候変動(環境問題)」のもとに、交流学習を実施することを決めました。11 月 15 日の意見交換会は、3 つのテーマについて、各校の生徒が集まり交流学習計画をたてる第一歩の機会となります。
5. 〔2009年1月 交流活動開始〕
交流学習が本格的に始動します。三地域の学校間で行う「共同カリキュラム・プロジェクト」が中心的な活動となります。このプロジェクトのために特別に開設された教員および生徒のための専用ホームページ上で交流学習を開始します。生徒がいろいろな問題について新しい考え方を出し合い、互いに触発しあいながら一緒に成長し、ものの考え方や発見を分かち合います。プロジェクトは、複数の教科に及ぶ場合もあれば、一つの教科に焦点が絞られることもあります。
<日本国内参加グループ>
日本国内からは、この「コネクティング・クラスルーム アジアン・ダイアローグ」プロジェクトに以下の学校グループが参加します。
日本 | 英国 | 台湾/韓国 | ||
---|---|---|---|---|
グループ名 | 生徒募集状況 (2008年11月現在) |
|||
1 | 私学グループ(東京都・千葉県・神奈川県など) | 7校 | Belfast (ベルファスト) | 台湾 台北 |
2 | 熊本県グループ | 6校 | Norfolk(ノーフォーク) | 台湾 台南 |
3 | 宮城県グループ | 5校(予定) | Cumbria (カンブリア) | 台湾 花蓮 |
4 | 大阪府グループ | 5校(予定) | 2009年3月に決定 | 韓国 2009年3月に決定 |
5 | 大阪府グループ | 5校(予定) | 同上 | 同上 |
6 | グループ募集中 | 募集中 | 同上 | 同上 |
3. ブリティッシュ・カウンシルの学校間交流プログラムについて
■ 日英の二カ国学校間交流から、東アジア地域を含めた大規模な学校間交流へ
ブリティッシュ・カウンシルは、英国児童・学校・家庭省の支援を受け、日英の小・中・高等学校が日常の授業で継続的に実施できる交流活動「ジョイント・カリキュラム・プロジェクト」を推進しています。毎年新たに日英の約100 の学校が、ブリティッシュ・カウンシルの学校間交流プログラムを通して交流学習を展開しています。
2008 年には、これまで実施してきた日英の学校間交流事業に加えて、東アジア地域との連携のもと、多地域間での学校間交流事業「コネクティング・クラスルーム アジアン・ダイアローグ」プロジェクトを実施しています。
■ 国際交流活動運営のために無料で支援
各校が「ジョイント・カリキュラム・プロジェクト」を円滑に運営するために、ブリティッシュ・カウンシルは、様々なサポートを無料で提供しています。サポートには、交流相手となるパートナー校の紹介、教員向けワークショップ・セミナーの開催、コンテストの実施、学校間交流ウェブサイトを通じた交流活動のアイディア提供などが含まれます。