2010年 04月 17日 (土曜日)

【お知らせ】
[共同発表資料]
財団法人日本英語検定協会、ブリティッシュ・カウンシル

(財)日本英語検定協会とブリティッシュ・カウンシル
英語運用能力試験IELTSの共同運営を開始

 財団法人日本英語検定協会(所在地: 東京都新宿区、理事長: 赤尾文夫、以下、英検協会)と、英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシル(東京センター: 東京都新宿区、駐日代表: ジェイスン・ジェイムズ)は、2010年4月1日より、日本人のさらなる英語能力向上を目的に、留学・海外移住を志す人のための英語能力の評価試験として、世界最大級の受験者数を誇るIELTS(アイエルツ)の共同運営を開始しました。日本で半世紀近くにわたって検定試験の実施運営実績を持つ英検協会が、英語運用能力試験のグローバルリーダーであるIELTSの運営に参画することにより、日本における英語能力試験環境の大幅な向上を目指します。

今後は、英検協会がIELTSの日本国内での普及活動に加えて、テスト会場や日程の案内、受験要領の説明、受験申込み受付、採点と結果の報告など試験に関る実務を担当します。ブリティッシュ・カウンシルは英検協会と協力して日本における IELTS 普及を行うと同時に、グローバルネットワークを生かして、海外における試験動向やIELTS採用校の情報など、日本人受験者に役立つ情報を提供していく予定です。 IELTS は双方向的なコミュニケーション能力の評価に焦点を置き、1989年の試験開始時から、スピーキング、リーディング、ライティング、リスニングという英語の4つの技能を評価してきました。現実に即した英語能力を正確に測る指標としての信頼性と公平性から、英国や米国をはじめ、オーストラリア、ニュージーランドなど120カ国で採用されています。世界の年間受験者総数は現在、140万人を上回っており、質・量ともに世界をリードする試験の地位を獲得しています。現在、IELTSを採用する米国の大学、大学院、専門職機関などの高等教育機関は、アイビーリーグと言われる米国の名門私立大学8校(※)も含み、2,500を突破しています。

ブリティッシュ・カウンシル駐日代表、ジェイソン・ジェイムズは次のように述べています。「英検協会は日本で他の追随を許さない経験やネットワークを有しています。今回の提携により、受験料の支払がクレジットカード、コンビニ、郵便局ATMで可能になり、受験生が自分の過去の受験記録などを確認できるオンラインサービス『マイページ』の追加など、目に見える形で受験生の利便性が向上しました。近年インドや中国ではIELTS受験者数が二桁台の伸びを見せるなど、世界のIELTS受験者数は増え続けています。今後は日本でも英検協会と協力し、受験対策教材の充実、試験会場の増加などにより、より多くの日本人がIELTSを受けやすくなるよう利便性の向上を図っていきます」

英検協会広報部の小西孝志は次のように述べています。「世界で認められているIELTSを日本人受験者に提供できることをうれしく思っています。4月のIELTS試験申込は順調で、東京・福岡 (17日)、東京・大阪(24日)会場はいずれも満席となっており、5月以降の受験申込者数も順調に増加しています。昨今、日本人の海外留学者が減少しているなか、非常に良いスタートをきることができたと思います」

※ ハーバード大学(Harvard University)、コロンビア大学(Columbia University)、プリンストン大学(Princeton University)、イェール大学(Yale University)、ブラウン大学(Brown University)、コーネル大学(Cornell University)、ダートマス大学(Dartmouth College)、ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)

IELTSを採用している米国高等教育機関の最新リストは、こちら (PDF 1.06MB)をご参照ください。

IELTS について
IELTS (アイエルツ)(International English Language Testing System)は、ブリティッシュ・カウンシル、IDP: IELTS オーストラリア、ケンブリッジ ESOL により共同運営する、留学・海外移住を志す人のための英語能力の評価試験として、世界で最も受験者数が多い試験です。世界中で信頼性と公平性が認められており、現在、英国、米国、オーストラリア、ニュージーランドなど120カ国、約6,000の教育機関、国際機関、政府機関が、現実に即した英語のコミュニケーション能力を評価できる信頼性のある指標として、IELTS を採用しています。2009年の年間受験者総数は140万人で、英語能力試験のグローバルリーダーの役割を果たしています。日本では、2009年11月に、ブリティッシュ・カウンシルと財団法人日本英語検定協会は IELTS の共同運営で提携し、日本における IELTS の利便性を向上させました。