2012年 04月 10日 (火曜日)

【お知らせ】

ブリティッシュ・カウンシル、日英の教育交流活動を強化
―英国高等教育・科学担当大臣、日英大学関係者と共に 「大学と社会との関わり」をテーマに意見交換
―おおさかグローバル塾の企画運営に参画し、 グローバル人材育成に貢献

英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシル(所在地:東京都新宿区、駐日代表:ジェフ・ストリーター)は、「教育」分野を主要活動のひとつと位置づけ、日英の教育分野でのさらなる交流を推進します。

本日、英国ビジネス・イノベーション技能省デービッド・ウィレッツ高等教育・科学担当大臣の来日に伴い、日英の高等教育分野の代表者との円卓会議を開催しました。4月22日には、大阪府からの委託により、企画・運営に携わる「おおさかグローバル塾(英国留学コース)」の講座を開講します。

英国高等教育・科学担当大臣と円卓会議開催
本日15時から16時30分まで、駐日英国大使館(東京都千代田区)にて、来日中のデービッド・ウィレッツ高等教育・科学担当大臣と日英の高等教育分野の代表者との円卓会議を開催しました。
英国では、社会における大学の役割や、研究者が社会と関わる価値を明示的に意識し推進する動きが進んでいます。日本でも、特に東日本震災以降、「社会とつながる、社会のための研究活動」を明確にする重要性について議論されるようになっています。
本日の円卓会議では、「大学と社会の関わり(Public Engagement) 」をテーマに、両国における定義、特に研究過程や成果が社会にもたらすインパクト、研究者の役割などを中心に意見交換が行われました。
(※参加者一覧は下記をご参照下さい。)

「おおさかグローバル塾(英国留学コース)」、プログラム開講
ブリティッシュ・カウンシルは、大阪府からの委託により、英国大学への進学・留学支援を通して、世界で活躍するグローバル人材を育てるためのプログラム「おおさかグローバル塾(英国留学コース)」の企画・運営を行っています。対象は大阪府内の高等学校、高等専門学校、専修学校高等課程の学生、または、大阪府在住の他府県の同様の教育機関の生徒です。短期留学準備、英国への短期留学、海外進学準備まで、2012年3月から12月の約1年間に渡るプログラムを通じて、日本や世界に対する幅広い知識と国際的な経験を養い、海外でも十分に自らの意思を伝えられる人材を育てます。4月9日に応募者の中から48名が選ばれ、4月22日より、実際の講座が開講します。

 

ブリティッシュ・カウンシル駐日代表ジェフ・ストリーターは次のように述べています。
「日本は英国にとって、非常に大切なパートナーであり、特に教育分野では最良のパートナーです。グローバル化が進む世界において、教育分野での日英交流は非常に意義のあることです。本日、デービッド・ウィレッツ高等教育・科学担当大臣の来日を機に、東日本大震災後の日本において、日英の高等教育関係者が共に、大学と社会の関わりについて意見交換の場を持ったことは、両国に新しい解決策の糸口をもたらすでしょう。ブリティッシュ・カウンシルは大阪府より委託を受け、4月より本格的におおさかグローバル塾の企画運営にも携わっています。以上に挙げた活動は私たちの活動の一部に過ぎませんが、今後もこれまで以上に、教育分野での日英の交流活動を推進していきたいと思います」

ご参考資料

4月10日円卓会議出席者(敬称略、順不同)
<英国>
ビジネス・イノベーション技能省 高等教育・科学担当大臣 デービッド・ウィレッツ(David Willetts)
ヘリオット・ワット大学マレーシア校 副学長 ロバート・クリーク (Robert Craik)
オープン・ユニバーシティ 学長 マーティン・ビーン(Martin Bean)
サウサンプトン大学 学長 ドン・ナットビーム(Don Nutbeam)
英国大学協会(UUK) 英国高等教育国際・ヨーロッパユニットディレクター ジョアンナ・ニューマン(Joanna Newman)

<日本>
文部科学省 審議官(高等教育局担当) 奈良 人司(なら  ひとし)
慶應義塾大学 常任理事(国際担当) 阿川 尚之 (あがわ なおゆき)
放送大学 理事・副学長 二宮 皓(にのみや あきら)
東北大学 理事(総務・国際展開・学術基盤担当) 植木 俊哉(うえき としや)
東京大学 理事 江川 雅子(えがわ まさこ)
早稲田大学 副総長 常任理事 内田 勝一 (うちだ かついち)

 おおさかグローバル塾(英国留学コース)
「おおさかグローバル塾(英国留学コース)」は、大阪府が策定した大阪府国際化戦略アクションプログラムの一環として開催される、英国大学への進学・留学支援を通して、世界で活躍するグローバル人材を育てるためのプログラムです。短期留学準備、英国への短期留学、海外進学準備まで、2012年3月から12月の約1年間に渡るプログラムを通じて、日本や世界に対する幅広い知識と国際的な経験を養い、海外でも十分に自らの意思を伝えられる人材を育てます。対象は大阪府内の高等学校、高等専門学校、専修学校高等課程の学生、または、大阪府在住の他府県の同様の教育機関の生徒で、4月9日に応募者の中から48名が選ばれました。

ブリティッシュ・カウンシルは、大阪府からの委託により、本プログラムの企画運営を行っています。これまでに培ってきた、英語教育、英語試験、英国留学分野でのノウハウや経験を活かし、より効果的かつ実践的な、他にはない充実したプログラムを構築しました。約1年のプログラムは以下の5つのフェーズで実施されます。

(1)応募・選考(3月~4月上旬)
(2)短期留学準備講座(4月22日~7月22日)
(3)英国への短期留学(8月19日~8月31日)
(4)海外留学準備講座(9月16日~12月16日)
(5)成果報告(12月)

英国短期留学では、現地大学教授による特別授業、大学寮での滞在を組み込み、文学、歴史からデジタル・アニメーション、デザインまで幅広いテーマを網羅します。短期留学前後に行われる日本での講座では英語教授に関する国際資格を持つネイティブの英語講師が、コミュニケーション、ディスカッションの方法、海外進学で必要な学習スキルなどを身につけるための授業を行います。