ブリティッシュ・カウンシル日本事務所設立70年、今後の展望
11月7日、日・英外務省による人的交流の「協力覚書」の調印を受けて
11月7日、日本国外務省と英国外務・英連邦・開発省は、両国の友好的な交流のさらなる発展を目的とした「協力覚書」に調印しました。
英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシル(所在地:東京都新宿区 駐日代表:マシュー・ノウルズ)は、本年、日本での事務所設立70周年を迎えました。本覚書の調印を受け、英語や教育、文化芸術を通した日英の文化交流について、今後さらなる強化と充実をはかります。
日本国外務省と英国外務・英連邦・開発省がこのほど調印した協力覚書には、日英の若者が人と人との交流を支える技能と相互理解を獲得していくため、ブリティッシュ・カウンシルおよび国際交流基金の言語教育と言語評価、文化交流における活動を推進し、日英の長期的な関係を更に発展させていくことが条項の一つに謳われています。
ブリティッシュ・カウンシルは、1953年の日本での設立以来、英国が長年にわたり培ってきた英語、教育、文化芸術の専門知識を日本の人々と共有し、第一線で活躍する専門家や関係当局と協働しています。今後も当分野での日英間のパートナーシップを築き、互いの信頼を深めることで、両国の発展と繁栄を目指していきます。
特に、国内外の様々な分野で国際化が進む中、英語によるコミュニケーション力は今後ますますその重要度を増していくと考え、英語教育についてはさらなる充実をはかる意向です。世界の共通言語である英語を日本の若者が学ぶことで、世界の人々とのつながりと信頼を築くことに繋がるという信念から、英語を学ぶ・教える・評価することについてのグローバルな専門知識と日本での知見を活用してきました。
本年より始まる新たな取り組みの一つは、東京都の「東京グローバル人材育成方針」に賛同し、その事業の一つである若者の英語力育成にむけた協働です。11月7日、日英間の人と人との繋がりを築くことを目的とした駐日英国大使館主催のレセプションが都内で開催されました。レセプションでは、ジェームス・クレバリー英外務国際開発相の同席のもと、東京都教育委員会の浜佳葉子教育長とブリティッシュ・カウンシル駐日代表マシュー・ノウルズが、同取り組みに向けた新たなパートナーシップを祝しました。
ジェームス・クレバリー外務国際開発相は、7日のレセプションで、以下のように述べました
「本日、上川外務大臣と人的交流の「協力覚書」に調印できることを嬉しく思います。これにより、両国の若者の交流を強化するユースモビリティとワーキングホリデー制度を拡大し、持続可能で強固な未来に向けて若者に必要なスキルを育てるため、政府、企業、文化教育機関間のアイディアや才能の交流強化が実現します。また、ブリティッシュ・カウンシルと東京都の画期的なパートナーシップにより、日本の英語教育改革のマイルストーンとなる、約25万人の中学生に対する新たな英語スピーキングテストが実施されることも祝します」。
ブリティッシュ・カウンシル駐日代表マシュー・ノウルズは以下のように述べています。
「1953年の設立以来70年にわたり、私たちは多くのパートナーシップ、文化交流、言語の発展、教育機会のネットワークを築いてきました。その原動力はつねに次世代の才能と希望を見出し、育むことにあります。このたび調印された「協力覚書」を受け、次の70年に向けてさらに励んでいく決意を新たにしました。英語、教育、文化芸術の分野における人と人との交流は未来への強力な投資です。国際的なパートナーシップは、若者の発展を助け、社会に創造的で前向きな変化をもたらし、私たちが共に成長することを可能にしてくれます」。