2020年 08月 06日 (木曜日)

【共同プレスリリース】 ブリティッシュ・カウンシル 公益財団法人 日本英語検定協会

英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシル(所在地:東京都新宿区 駐日代表:マシュー・ノウルズ)は、公益財団法人 日本英語検定協会(所在地:東京都新宿区 理事長:松川孝一)と、共同運営を行っている英語運用能力試験、IELTS(アイエルツ)におきまして、コンピューターで受験するIELTS((Computer Delivered IELTS: CD IELTS)以下、「CD IELTS」)を2020年9月上旬より、まずは東京で本格実施いたします。

背景

CD IELTSは、2019年3月より、東京、飯田橋のブリティッシュ・カウンシルで実施しており、従来の紙と鉛筆で受験いただくIELTSと内容、採点基準、試験時間、検定料は変わりありませんが、ライティングとリーディング、リスニングの各方式は、コンピューターにタイプ入力いただき、解答用紙に記述する従来のIELTSとは異なる試験です。

【CD IELTSと、従来のIELTSの比較表】

技能 CD IELTS 従来のIELTS
ライティング コンピューターで実施(タイピング) 解答用紙への記述形式で実施 
リーディング コンピューターで実施(タイピング) 解答用紙への記述形式で実施 
リスニング コンピューターで実施(タイピング) 解答用紙への記述形式で実施 
スピーキング 試験官との1対1の対面形式で実施 (共通)

PCの普及率向上や手軽さもあり、CD IELTSの受験者のニーズは大変高く、実施以来、CD IELTSでの受験を希望する方々は増加傾向にございます。このような状況を受けまして、今年9月より、日本英語検定協会が英検CBTや英検S-CBTの試験会場として東京に設置するテストセンターにおきまして、CD IELTSも実施させていただくことと相成りました。なお従来のIELTSも、これまでどおり実施いたします。

CD IELTSの特長

  • リスニングにおいて、大型ヘッドフォンを個別にご使用いただくため、試験に集中しやすい環境で受験いただけます
  • タイピング入力に慣れた方々には、ライティングとリーディングにおいて、解答用紙に手書きするよりも手軽に受験いただけます

現在、PCが日常生活の一部として普及しており、E-mailなどタイピング入力が主流となっていることから違和感なくCD IELTSで受験いただけます。さらに、以下のとおり、申込から結果通知までのスケジュールが短縮され利便性がより高まることも特長といえます。

【成績証明証の発行が早く、直前までお申し込み可能】
CD IELTSで発行される成績証明書は、従来のIELTSと同様にご利用いただける上、さらに発行までの所要日数が従来のIELTSよりも約6日短くなります。また、空席がある場合、試験日の7日前までお申し込みいただけます。

スケジュール CD IELTS 従来のIELTS
成績証明書の発行 試験日から7日目に発行※ 筆記形式では13日後に発行
申込期間 試験日の7日前まで可能 筆記形式では19日前まで可能

※CD IELTSの成績証明書(Test Report Form)は、試験日から7日目に発行され、郵送されます。なお、試験日から7日目が土日祝日にあたる場合は前営業日に発行されます。

今後の展望

上記のとおり、これまではブリティッシュ・カウンシル1会場での実施であったところ、9月から、まずは英検協会が東京に設置するテストセンター1会場でも受験いただけますので、受験者様にとりましては、受験機会の選択肢がさらに増え、実施方式の好みやご都合に合わせまして、従来のIELTSで受験いただくか、CD IELTSで受験いただくか、ご選択の幅が広がり、より一層利便性が高まります。

なお受験エリアや開催日は今後、随時拡大していく予定です。申込期間や試験日程等の詳細につきましては、確定次第ウェブサイトにて改めてご案内いたしますので今暫くお待ち願います。(8月中旬を目途)

ブリティッシュ・カウンシルと日本英語検定協会は、日本でIELTSの共同運営を始めて、今年で10年が経ちました。世界140ヵ国、10,000以上の機関が認定する国際的に信頼性の高いIELTSを日本国内で提供し、日本の方々に世界への扉が開かれるよう、今後も引き続き、受験者の利便性を最重視して実施運営して参ります。

IELTSについて

IELTS(アイエルツ)はInternational English Language Testing Systemの略称で、留学や海外移住に必要な英語力を評価する国際的な英語運用能力試験です。1989年のテスト開始以来、幅広い研究を積み重ねることで、高等教育機関、政府省庁、医療機関や企業など様々な分野からの要望に応える、安全で信頼性の高いテストであるという評価を今日、世界的に確立しています。世界で最も受験者数が多い試験のひとつで、2018年の受験者数は350万人にのぼりました。10,000以上の教育機関、国際機関、政府機関が、現実に即した英語のコミュニケーション力を測る信頼性のある指標として、IELTSを採用しています。

IELTSはブリティッシュ・カウンシル、IDP: IELTS Australia、ケンブリッジ大学英語検定機構が共同で運営しています。日本国内では、ブリティッシュ・カウンシルと公益財団法人 日本英語検定協会が2010年より共同で実施しています。

日本英語検定協会のサイト: https://www.eiken.or.jp/ielts/ 
ブリティッシュ・カウンシルのサイト: https://www.britishcouncil.jp/exam/ielts 

コンピューターで受験するIELTS(Computer Delivered IELTS: CD IELTS)について
2017年12月のオーストラリアで開始され、日本では2019年3月から導入されています。

ブリティッシュ・カウンシルのサイト: https://www.britishcouncil.jp/exam/ielts/which-test/computer-delivered-i...
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