日英のさらなる友好に向けて新たな機会創出の時代へ
英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシル(所在地:東京都新宿区)は、2020年1月1日付けで、同機関の駐日代表にマシュー・ノウルズが就任したことを発表しました。また、同日付けで駐日英国大使館文化参事官にも就任しました。ブリティッシュ・カウンシルは英国の公的な国際文化交流機関として、世界の国々で発展的なパートナーシップを築くために活動を行っています。ノウルズはドイツ、イタリア、バングラディッシュ、中国などの多様な国々で、英国との文化・教育交流において16年の実績を積んでいます。
ブリティッシュ・カウンシル駐日代表に就任したマシュー・ノウルズは、本年から始まる新たな10年を英国と日本の友好をより深め、その価値を享受する期間であると捉え、次のようにコメントしています。
「日本と英国は、自由、民主主義、進取の精神、善意などの価値観を共有するパートナーです。私たちの文化間にある共通点だけでなく、異なる点も大きな財産であると思います。お互いから学ぶことは多くあり、創造性の共有により得られることは無限大です。独創的で意欲的な企画を通して、新しい世代の教師、アーティスト、クリエイターのなどの方々にインスピレーションを提供し支援することで、私たちの国と世界はますます豊かに広がっていくと考えています。
2019年9月よりブリティッシュ・カウンシルは駐日英国大使館と共同で日英交流年『UK in JAPAN 2019-20』を展開しています。約1年間の期間中、ビジネス、イノベーション、アート、教育の分野で英国の卓越した取り組みを紹介し、日英間の幅広いコラボレーショによるパートナーシップが際立つ、多くのプログラムが行われます。一つの例として、日本の英語教育改革が進行する中、英国の知見と経験を共有することが挙げられます。
東京2020オリンピック・パラリンピックが開催され、日本は世界の注目を集める国となります。このまたとない年に、日英間の特別な繋がりをさらに広げ深めていくため、新しい日本のチームと共に最大限貢献できるよう尽力していきます」。
マシュー・ノウルズ(Matthew Knowles)略歴
イングランド生まれ。2001年エディンバラ大学(スコットランド)を卒業したのち、奨学金を得て、1年間米国のコロンビア大学に留学。帰国後、スコットランド政府教育部門の政策担当官としてキャリアをスタートさせました。
2003年にエディンバラのブリティッシュ・カウンシルに入職し、大学院でビジネスを学ぶ優秀な外国人留学生が専門性を中小企業と共有するプロジェクトを担当しました。その後ドイツ(ベルリン)に赴任し、組織運営改革に携わった後、イタリアに赴任。プログラム・ディレクターとしてイタリアと英国の大臣や政策担当者が参加するポンティガーノ会議というプログラムの運営を指揮しました。
その後、5年にわたるバングラデシュ(ダッカ)在任中には、国際協力においてバングラディッシュ政府を支援するための英国のプログラムやパートナーシップを開拓し、気候変動に関する教育、青年会議(Youth Parliament)の開設など、バングラディッシュの若者の地域社会における健康維持への関与を促進しました。また、バングラデシュと英国間の文化的連携の構築(ヘイ・フェスティバルのダッカでの実施など)も支援しました。
その後ブリティッシュ・カウンシルのロンドン本部において、東アジア、EU、拡大EU、および米州の地域代表を務め、70ヶ国に及ぶチームの支援および組織戦略の構築に携わりました。2015年8月にブリティッシュ・カウンシル上海・中国華東地区代表に就任し、文化・教育分野での交流プログラム、注目を集める祝祭プロジェクトなどを発案、実施しました。シェイクスピア没後400年記念の1年間にわたるフェスティバル、英国と中国の新たな大学コンソーシアムの立上げ、英国の若者の国際化を支援する「Generation UK」プログラムの一環として、中国で大人気の音楽オーディションTV番組では、英国のスター、ジェシー・Jのカメオ出演をサポートするなど、幅広い活動を支援しました。
ノウルズはエディンバラ大学と神学大学(コロンビア大学の神学学部)で神学修士号を取得しています。
家族は妻と子ども3人。趣味は旅行とエクササイズ。余暇は友人や賑やかな家族と共に過ごしています。ベースギターを弾き、バングラディッシュ在任中には、国で唯一のファンク・バンドに属し、深夜テレビ番組で生演奏をしたことがあります。ささやかな誇りはソウルのゴッド・ファーザーと呼ばれる故ジェームス・ブラウンに会ったことです。ラグビーは幼少時からイングランドチームを応援しています。