メール、WhatsApp、WeChat、インスタントメッセージなど、現代には実にさまざまなコミュニケーション手段が存在します。これらのメッセージすべてにおいて、適切なトーンを使い分けるのは難しい場合があります。外国語でコミュニケーションを取ってる場合は、なおさらです。私は長年、英語を教えてきました。英語を学んでいる人は、メールを書くときに堅苦しい調子になりがちです。
また、結びに絵文字や「LOL」を使ったメールをもらうこともありますが、それも適切ではありません。最近、ある生徒から届いたメールの結びに「a kiss(キス)」と書かれていました。私はこの生徒が好きですが、宿題に関するメールの締めくくりに「a kiss」は不適切です。時間をかけて完璧なメールを書き上げた後、結び方を間違えて台無しにしないようにするにはどうすればよいのでしょうか?
この記事では、さまざまな英文メールの締めくくり方法を紹介します。英語学習に関するその他の質問について、今すぐ答えが欲しい方は、大人向けの英語クラスの受講をご検討ください。クラスはこちらからお探しいただけます。
メールの相手を知る
読み手のことをよく考えることが重要です。メールを書くことは現実的なタスクであり、間違った書き方をすると恥ずかしい思いをする場合もあります。特に、仕事でメールを書く場合はそうです。
1.友人や家族宛てのカジュアルなメールの締めくくり方
友人宛てに書く場合は、くだけた表現や親しみのある表現、場合によっては愛情にあふれた表現を使うことができます。フレンドリーなメールの一般的な締めくくり方をご紹介しましょう。
See you soon,
Love,
Marta
Speak soon,
lots of love,
Jordi xx
Chat later,
Marc
一部の言語では、友人宛てのメールを「kiss(キス)」や「hug(ハグ)」で締めくくることがよくありますが、これを英語に訳して使うことはできません。英語で書く場合、親しい家族や友人宛てのメッセージの結びに、キスを表す「X」や「XXX」を付けることがあります。しかし、どれほど上司や同僚が好きでも、仕事のメールをキス(XXX)で締めくくってはいけません。
2.同僚、教師、クラスメイト宛てのメールの締めくくり方
仕事や勉強に関する英文メールの場合は、フレンドリーでありながらもフォーマルなトーンを選ぶのが一番です。よく知っていて、頻繁にやり取りをする相手にメールを書くところを想像しましょう。ほとんどの人は、自分の好きなメールの結びの文句を持っています。したがって、ご自分にしっくり来るものを選ぶとよいでしょう。以下は、このような場合の適切な締めくくり方の例です。
Regards,
Dan
Best wishes,
Eva
Best regards,
Cho
Best,
Javi
Thanks,
Pol
Cheers,
Miriam
多忙な方やタイピングが好きでない方は、名前のイニシャルだけを書くことがあります。たとえば、Rayの場合は「R」です。かなり親しい相手であれば問題ありませんが、そうでなければ奇妙に見えたり、ぞんざいと受け取られるでしょう。もっと個性を出したい場合は、メールを送るタイミングに応じて「have a good weekend(良い週末を)」や「have a good week(良い一週間を)」などを付け加えると良いでしょう。
3) 知らない相手へのメールの締めくくり方
これは最も難しいタイプのメールです。相手と初めて連絡を取る場合はなおさらです。英語のメールは、紙の手紙ほど堅苦しくない傾向がありますが、メールとテキストメッセージを混同しないようにしましょう。メールでも省略せずに全文を書き、正しい英文法を使い、構成がしっかりしていて読みやすいものにしなくてはいけません。締めくくり方も、メッセージの内容に合ったものにすべきです。
英文メールの締めくくりの表現として、ニュートラルまたはフォーマルなものをご紹介します。
Best regards / Kind regards, / Regards,
Jon
Many thanks,
Alvaro
または、少し親しみやすいものを選ぶこともできます。
Best wishes,
Elena.
一般的に、メールでは「Yours sincerely」や「Yours faithfully」は使いません。しかし、非常にフォーマルなメール(または苦情メール)を書いている場合は、次のように締めくくることができます。
Sincerely,
Diego
相手のメールに返信する場合は、その人のメールで使われている調子に合わせるとよいでしょう。たとえば、相手からのメールが「All the best 」で締めくくられていたら、「Sincerely」ではなく似たような結びの表現を使った方がいいでしょう。
仕事で英文メールを書く場合、ファーストネームだけで締めくくるのが一般的です。仕事のメールは通常、フッターにフルネームと連絡先情報が記載されています。
英文メールを締めくくる前のチェック項目
メールを締めくくる前に、立ち止まってメールの内容を確認しましょう。自分から情報を提供するメールですか?それとも情報提供をお願いするメールですか?感謝を伝えているのでしょうか?それによって、締めくくり方が決まってきます。以下にいくつか例を紹介します。
情報を求めるメールの場合
Formal: I look forward to hearing from you soon,
Less formal: Looking forward to hearing from you
情報を提供するメールの場合
Formal: If you need any further information, please don't hesitate to get in touch.
Less formal: Please let me know if you need anything else.
サポートを求めるメールの場合
Formal: Many thanks in advance for your help.
Less formal: Thanks again for all your help on this.
質問に答えるメールの場合
Formal: I hope that you will find this information useful.
Less formal: Hope this helps - let me know if you have more questions.
今度メールを書くときは、誰に何を目的として書くのかを考えてみてください。そうすれば、きちんと締めくくることができます。メールをフォーマルな手紙のように書く必要はありませんが、絵文字を使ったり、「!!!!!」のように感嘆符やその他の句読点を羅列したりするのは避けましょう。このガイドラインに従えば、メールを常に適切なトーンで書けるはずです。