屋外でアート作品を鑑賞する人たち
2017年にロンドンのクイーン・エリザベス・オリンピック・パーク内で展開した「プランテッド・シンフォニー(Planted Symphony)」では、庭園とアクセシブル音楽テクノロジーを融合させ、老若男女すべての人が音楽を楽しめる空間を創り出した。 ©

Emile Holba

Date
2018年 03月 15日 (木曜日)2018年 03月 22日 (木曜日)

あらゆる人が文化芸術に関わり、より多様性のある社会を実現するために

グローバリズムの進展の中で、人種やジェンダー、年齢、障害の有無などを問わず、さまざまなバックグラウンドを持つ人々が集まることで、柔軟で創造性にあふれた社会の実現を目指そうという動きが高まっています。文化芸術分野においても、社会の多様な人々に向けてより開かれた場になっていくことが期待されています。

英国の劇場や美術館、実演団体などの文化芸術機関は、近年、子どもや高齢者、障害者など幅広い層の人々にアクセスを提供し、地域コミュニティとの関わりを積極的に深めてきました。イングランドの文化芸術を振興しているアーツカウンシル・イングランドも、文化芸術に従事する人や観客層、あらゆる分野で多様性を担保することを重点戦略の一つに掲げています。

日本においても、あらゆる人々が芸術文化に親しめる環境作りや、文化芸術機関の社会的役割について意識が高まる中、ブリティッシュ・カウンシルは2018年3月、英国から芸術関係者を招へいし、多様性をテーマにしたフォーラムを以下のとおり神奈川、東京、京都で開催します。

2018年3月15日(木)【川崎】
トークセッション「障害のある人の音楽表現を支えるテクノロジーの可能性」

デザイナーやプログラマー、テクノロジー関係者を対象に開催するトークセッション。英国において20年以上にわたり音楽 x 障害 x テクノロジーの分野を牽引してきたアート団体ドレイク・ミュージックと、日本で障害と音楽の分野で先進的な取り組みを行うアーティストや研究者を迎え、障害のある音楽家やテクノロジストなど多様なプレイヤーが協働することでひろがる、新しい音楽表現や体験のあり方について考えます。

2018年3月16日(金)【川崎】
フォーラム「Music for All -すべての人に音楽を!」

アーツカウンシル・イングランドのダイバーシティ担当ディレクターと英国のアート団体ドレイク・ミュージックほか、日英で音楽と障害の分野で活躍する方々をスピーカーに迎え、障害のあるアーティストが活動の場を広げ、より多様性のある社会を作っていくためのヒントを探ります。

2018年3月20日(火)【東京】/3月22日(木)【京都】
フォーラム「高齢社会における文化芸術の可能性:日本と英国の実践から」

高齢者を対象にした先駆的な取り組みを行っている英国の美術館や劇場、実演団体の担当者をスピーカーに迎え、日本の文化芸術関係者や高齢者政策の専門家、研究者などとともに、セクターの枠組みを超えて、日英の関係者が高齢者を取り巻く状況や文化芸術の持つ可能性について議論を深めます。

各イベントの詳細