左手に持ったiPadの画面を左耳に近づけて、右手で画面をピアノの鍵盤を弾くような手つきで触る人
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British Council Photo by Kenichi Aikawa 

Date
2021年 03月 09日 (火曜日)2021年 03月 16日 (火曜日)

子どもたちが障害のあるなしにかかわらず音楽を楽しむことができる音楽ワークショップの実践について、英国のドレイク・ミュージックのワークショップリーダーによるセミナーを2回シリーズで開催します。

障害のある子どもたちが参加する参加型の音楽ワークショッププログラムをデザインする際に必須となる、障害の社会モデルの考え方、さらに楽器が弾けなくても誰でも音楽を奏でることを可能にするiPadなどのタブレットの活用方法について実演を交えて紹介します。

講師には、オーケストラやコンサートホールなどの芸術団体とも連携し、英国で25年以上にわたり障害のある人の音楽活動を支援しているドレイク・ミュージックのベン・セラ―ズ氏とダレル・ビートン氏を迎えます。

ドレイク・ミュージックが学校などで実施するワークショップでは、テクノロジーも活用し、障害のあるなしにかかわらず、子どもたちが主体的に表現する楽しさや、音楽を通して人とつながる喜びを感じることのできる、豊かな音楽体験を提供しています。本セミナーでは児童一人一人の「できること」に寄り添い、「やりたいこと」をサポートする、ワークショップのあり方について紹介するほか、誰もが簡単に取り入れることができるデジタルツールを紹介します。

 プログラム・日時

【セミナー1】 2021年3月9日(火)17:00-18:30
障害のある児童の可能性を引き出す音楽ワークショップをどのようにデザインするか。障害の社会モデルの考え方を基本にしたドレイク・ミュージックのアプローチを紹介します。
講師:ベン・セラーズ、ダレル・ビートン(ドレイク・ミュージック)

【セミナー2】 2021年3月16日(火)17:00-18:30
クリエイティブな音楽ワークショップの実践において、多様な障害のある児童の主体的な音楽表現をサポートするデジタルツールの活用法。現在、学校教育現場でも導入が進んでいるiPadとアプリ活用のヒントを実演も交えて紹介します。
講師:ベン・セラーズ(ドレイク・ミュージック)

  • 本セミナーはZoomを利用しオンラインで開催します。
  • 定 員:各回20名(先着順)
  • 参加費: 無料(日英通訳あり)

対象

  • オーケストラの楽団員、フリーランスの音楽家、音楽大学の教員・学生など、障害のある人との音楽ワークショップに関心がある音楽家
  • 小・中・高等学校で音楽教育に携わる教員
  • オーケストラやコンサートホールなど芸術機関の関係者 ほか

お申込み方法

※定員に達したためお申込み受付を終了いたしました。

Zoom利用プログラムの留意事項 

  • ご参加には機器やZoomのアプリ、安定したインターネット回線などが必要です。各自でご準備の上ご参加ください。
  • ご参加に必要な情報(URLなど)はメールで各回前日までにお送りします。
  • ご入室の際はカメラをオン、マイクはオフにしてご参加ください。
  • 録画や録音はお断りしております。

主 催:川崎市、ブリティッシュ・カウンシル
お問合せ:ブリティッシュ・カウンシル uk-event@britishcouncil.or.jp

講師紹介

ドレイク・ミュージック

障害のあるなしに関わらず誰もが音楽を楽しめるよう多様なプログラムを展開する英国のアート団体。あらゆる年齢層の障害のある人に向けたアクセシブルな音楽サービスを提供するほか、障害のある人の音楽へのアクセスをより向上するため音楽家や文化機関に向けたトレーニングも実施。さらには、障害のある音楽家のためにテクノロジーを駆使した先進的でアクセシブルな新しい楽器開発も行うなど、その活動は多岐に及んでいる。また彼らが媒介となり、音楽家や企業関係者、テクノロジスト、デザイナーが集い新しいアイデアを交換しプロトタイプを行う機会を積極的に作るなど、その領域を超えた取り組みに英国内外から注目が集まっている。

ベン・セラーズ (ドレイク・ミュージック、アソシエイト・ミュージシャン)

英国におけるテクノロジーを取り入れた音楽教育プログラムのパイオニア。教科書『Teaching Music with Garageband for iPad』をはじめとする音楽教材の著者。これまでBBC交響楽団、ロンドン博物館などの芸術機関や音楽フェスティバル、英国各地の音楽教育機関などを対象にトレーニングを行ってきた。音楽ワークショップを参加者や社会に変化をもたらすものととらえ、現在は特に障害のある人の音楽へのアクセス向上に取り組んでいる。

ダレル・ビートン (アーティスティック・プログラム・リーダー)

舞台芸術分野で、障害のある人や若者を対象とした芸術活動に長年従事してきた。2006年から約10年間、若者のための劇団、Kazzumで芸術監督を務め、2013年には長年に渡る青少年のための活動が認められAction for Children’s Arts Members Awardを受賞。2012年のロンドンパラリンピック競技大会のオープニングセレモニーにパフォーマーとして参加。現在、ドレイク・ミュージックでの活動以外に、グレイアイ・シアター・カンパニーのアソシエイトディレクターとして舞台に立つほか、フリーランスの舞台アーティストとして英国内外で活動している。

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アート
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「UK in JAPAN」プログラム