マルティーノ・ガンパー(1971年イタリア出身、ロンドン在住)は、美術とデザインの領域を越えて活動を続け、2007年に発表された「100 Chairs in 100 Days(100日で100脚の椅子)」は大きな話題となります。ロンドンの路地や友人の家から使われなくなった椅子を集めて組み立て直し、1日1脚、100日で100脚の詩的でユーモア溢れる椅子がつくられました。これまで世界各地を巡回し、100脚目の椅子はそれぞれの場所で新たに制作されています。本展でも丸亀の椅子を使って、まだ見ぬ100脚目が展示されます。
見つけた椅子の素材、構造、デザイン、そして1日という限られた時間——見方によっては制約ともいえる様々な要素を可能性に変換してつくり上げた100脚の椅子は、彼の思索と実験の集積ともいえます。新たな方法論を探るガンパーの椅子はデザインや機能を越え、その奥に潜むそれぞれの物語をもみせてくれるでしょう。
開催概要
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(〒763-0022 香川県丸亀市浜町80-1)
会期:2015年6月13日(土)~9月23日(水・祝)、会期中無休
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
※6月13日(土)は、20:00まで開館(入館は19:30まで)
主催:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団
協賛:株式会社資生堂
特別協力:ブリティッシュ・カウンシル
観覧料、関連プログラムなどの詳細は展覧会公式サイトをご覧ください。