留学生活のアドバイス

留学生活でのアドバイスは日本にいるときよりも「少しだけ積極的になってみると良い」だと思います。留学した最初の頃、私は教授やティーチングアシスタントの方々にどんどん質問をしていく他の学生たちに気後れしてしまったり、留学生でもネイティブスピーカーのように流暢に英語を話す人たちの中で拙い英語を使うことが恥ずかしかったりして、なかなか皆さんの輪の中に入っていけませんでした。ワークショップでも、英語のリスニングが得意なわけでもないのでラボの隅っこに座り、誰とも話すことなく、ディスカッションではできるだけ発言を求められないように祈りながら参加していました。

とはいえ、少しでもこちらの環境に馴染もうと、大学が開いている学習サポート用のオンサイトの無料のセミナーなどにはとりあえず参加するようにしていました。そんなとき、同じ無料セミナーに参加していた他の修士コースの留学生と話す機会がありました。その学生は、私がうまく話せずにいても気にすることなく、どんどん自分のことや、やりたいことの話をしてくれました。そして、彼女は最後に「ここに来るために何年も貯金をして、そのすべてをつぎ込んで学んでいるのだから一つでも多く学ばなければ」と言ってくれました。

全くその通りです。私は研究者になるためにここに来て、誰も気にしていないのに、勝手に失敗を恐れて恥ずかしがったり、気後れしたりして、質問すらできないのは本末転倒です。それからは、ワークショップではできる限り質問したり、他の学生にも話かけたりするようになりました。ちょっと図々しいかな、間違っているかもって思っても、とりあえず意見を言ってみる!を繰り返してみました。 そうすると、いつの間にか、ワークショップの和気あいあいとした雰囲気も手伝って、コース内に一緒に勉強をする友達もできました。

このように、ほんの少し積極的になってみた結果、どんどん講義にもついていけるようになっていき、理解も深まり、研究が楽しくなっていきました。それは成績にも表れるようになり、提出した課題の得点も良くなっていきました。もちろん友達ができて留学生活も楽しくなりました。

たっぷりあると思っていた留学期間はあっという間に過ぎ去ります。短い留学期間がより良いものになるように、きっと、私だけでなく、これから留学のために渡英するみなさんも日本にいるときよりもほんの少しだけ積極的になることを意識してみると良いんじゃないかなと思いました。これから渡英される予定の留学生のみなさん、ぜひ、楽しんでください。