ブリティッシュ・カウンシルでは、イギリスへの留学生の身辺の安全に配慮し、一人一人が身を守ることができ、地域社会に安心して溶け込むことができるよう、さまざまな情報を提供しています。ここでは、イギリスへの留学希望者や留学が決定している方に向けて、イギリスで安全に生活するうえで役立つ情報をご紹介します。
留学生が安全に生活するためのガイド
イギリスは犯罪率の低さから比較的治安がよく、安全な場所とされていますが、これまで住んだことのない国で生活するためには注意すべき点があります。
イギリスでの緊急時の連絡先(警察・消防・救急)
緊急時は、999をダイヤルして警察、消防または救急に連絡しましょう。イギリス国内のどこからでも通話は無料ですが、緊急時のみに使用してください。
犯罪や事故を知らせる場合、緊急でなければ最寄りの交番に電話するか、学校に相談して代わりに電話してもらいましょう。
留学生の安全に関する意識調査
ブリティッシュ・カウンシルが行った調査「 Creating Confidence: International Student Safety Survey 2015-16(英語)」※では、留学先選びで最も重視する点のベスト5に『個人の安全性』が入っており、この結果から、多くの学生が安全な留学環境を求めていることがわかります。
さまざまな文化的背景を持つ人々が共存する多文化社会のイギリスは、安全面での評判が高く、治安がよい国とされています。イギリスでは銃の所持には厳しい規制があり、実際にイギリスの人々は銃を持ち歩いていません。犯罪率も非常に低くなっています。街中にはたくさんの警察官が巡回し、安全性を高めています。
イギリスの宿泊施設の安全性と治安
留学生の滞在先としては、キャンパス内の学生寮や、教育機関が運営するキャンパス外のフラットや戸建て住宅などが挙げられます。イギリスでの宿泊施設の安全性に関するアンケートによると、回答者のうち92.2%の学生が宿泊先で高い安全性を実感しており、前回の調査結果(約85%)に比べるとより多くの学生が宿泊施設における安全性を感じていることがわかります。
イギリスの教育機関・仕事場の安全性と治安
多くの教育機関では、独自のセキュリティサービスを持ち、キャンパス内をパトロールしています。通常、各教育機関では、生徒に対して、キャンパスの安全情報を提供しています。実際に、前述のブリティッシュ・カウンシルの調査においても、学校内や仕事場の安全性についての質問に対して、回答者のほとんど(96%)が高い安全性を実感しているとしています。
イギリスの街や地域の安全性と治安
近年、多くの学生がキャンパス外の宿泊施設に滞在しており、キャンパス内の宿泊施設に滞在する学生の数は年々減少しています。多くの学生が滞在先からキャンパスまで通学していますが、日中は回答者の91%が高い安全性を実感しており、夜間においても74%が安全性を実感しています。
年々、キャンパス外の宿泊施設に滞在する学生が増えていますが、こうしたデータからも、イギリスには安心で充実した環境があり、イギリスが留学先として適していることを示しているといえるでしょう。
※ 本調査は、2015年に、ブリティッシュカウンシルが、2043人(125ヵ国)からの留学生を対象にブリティッシュ・カウンシルが行った安全に関するアンケートに基づくものです。回答者のなかには、日本からの留学生30人が含まれています。また、回答者のうち男性が約40%、女性が60%女性、ほとんどの回答者の年齢が19歳から25歳、それ以外は25歳以上でした。