タイル状に15の絵画や彫刻などの美術作品の写真が並んだイメージ画像
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Shape Arts

障害をテーマにした作品のオンライン展覧会

障害のある人の文化へのアクセスの向上に取り組んでいる英国の芸術団体、シェイプ・アーツは毎年、障害のあるアーティストや障害のないアーティストが、障害をテーマに制作した作品を展示する展覧会『シェイプ・オープン』を開催しています。シェイプ・オープンの後援者であるインカ・ショニバレCBEを含む芸術セクターの関係者によって選ばれた、新進気鋭のアーティストからキャリアを積んだアーティストまで、幅広い層のアーティストの絵画や立体、映像作品などが紹介されています。

“シェイプ・オープンは、障害のあるアーティストが作品を展示するための素晴らしいプラットフォームです。こうした展覧会は、より多くの観客や芸術機関にアーティストやその作品を知ってもらう絶好の機会を提供しています。” ―インカ・ショニバレCBE

これまでは、ロンドンBow ArtsのNunnery GalleryやPortobello Galleryなど、注目度の高いアートスペースで開催されてきた展覧会ですが、2020年は新型コロナ感染症拡大の影響を受け、デジタルの展覧会として、25人のアーティストの作品をオンラインで公開しています。

全ての作品に、音声で作品について解説するオーディオ・ディスクリプション(英語)が用意されているなど、アクセシビリティも最大限考慮された本展。音声を伴う映像作品には、クローズドキャプションがつけられているほか、手話通訳画面の埋め込みが可能な場合はイギリス手話(BSL)サポート版も用意されていて、あらゆる人が作品を楽しめるようになっています。

Future is Loading オンライン展覧会

以下の展覧会公式サイトで、作品をご覧ください。

公開期間:2020年12月末頃まで(予定)

本展で紹介されている映像作品:

上:Andrew Omoding / It's my work, come see, come see (2020)
中:Panteha Arabeshi / For Parts (2020)
下:Christopher Samuel / Cripple (2019)

シェイプ・アーツについて

障害のある人々の文化へのアクセスの向上に取り組んでいる英国の芸術団体で、代表含めそのメンバーとしても障害のある人が多く参加している。障害のあるアーティストの活動機会の促進をめざすとともに、芸術文化機関があらゆる人々に対してより開かれたものになるための研修プログラムや、参加型のアートプログラムの運営などを行っている。受容性(inclusion)、平等性(equality)およびアクセス(access)の分野で、30年を超える革新的な取り組みを通じ、この分野におけるリーダーとして評価を受けている。これまでにロイヤル・オペラハウス、大英博物館、アーツカウンシル・イングランド、大英図書館、ロンドン・オリンピック・パラリンピック組織委員会文化チームなど、英国の主要な芸術文化機関に対して研修を提供。ロンドン五輪の経験をもとに、2012年以降、ブリティッシュ・カウンシルと共に、ブラジルの主要な劇場や美術館のスタッフ向けたトレーニングやアクセシビリティの向上に向けてプログラムを展開している。シェイプ・アーツでは、障害のある、プロフェッショナルな人材がトレーナーとして活躍している。

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