2011年 04月 26日 (火曜日)

[共同発表資料]
ブリティッシュ・カウンシル
LRQA

ブリティッシュ・カウンシルと LRQA、日本含むアジア太平洋7カ国で『E-idea コンペティション』開催
―若手のエコ社会起業家を発掘―

英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシル(所在地:東京都新宿区、駐日代表:ジェイスン・ジェイムズ)と、ロイド  レジスター クオリティ アシュアランス リミテッド(LRQA)(所在地:神奈川県横浜市、日本代表:サイモン・バターズ)は、アジア太平洋地域の7カ国で、18歳から35歳の若手のエコ社会起業家に資金を提供し支援と指導を行なう『E-ideaコンペティション』を共同開催します。

E-idea コンペティションは、2010年に日本で開始しました。2回目となる今回は日本に加え、オーストラリア、中国、インドネシア、韓国、タイ、ベトナムで実施されます。地域の将来の環境に大きな貢献をもたらす新しいアイデア(「スタートアップ」)、および、既存プロジェクトの拡大(「ステップアップ」)を可能にする取り組みが対象となります。各国の持続可能性に関する課題に焦点を当て、その地域の将来の環境に大きな貢献をもたらすプロジェクトが選ばれます。

日本では、受賞者に賞金40万円が贈られる「スタートアップ賞」を3プロジェクト、60万円が贈られる「ステップアップ賞」を3プロジェクトの合計6つの賞を募集します。応募締め切りは、2011年7月3日です。

本コンペティションは、2011年1月、オーストラリアのシドニー・オペラハウスにてウィリアム・ヘイグ英国外務大臣によって正式に発表されました。ヘイグ外務大臣は次のように述べました。「全ての参加者、特にブリティッシュ・カウンシルと LRQA の関わりを称賛します。(E-idea コンペティションは)世界情勢における革新的問題に対処し、人々の創造力と起業家精神を呼び起こします。多くの方が参加することを期待しています」

LRQA は、このプログラムを実施するアジア太平洋地域7カ国へ合計26万ポンド(約3,406万円*)の資金支援をすることを合意しました。LRQA とブリティッシュ・カウンシルは、受賞者に、経済的支援のほか、専門家による技術、ビジネス、マーケティング、ネットワーキングに関するサポートを提供します。受賞者は、エコ社会起業家やイノベーターが集うブリティッシュ・カウンシルと LRQA の E-idea ネットワークの一員となります。これにより、国内および国際的な研修やネットワーキングの機会が得られます。

ブリティッシュ・カウンシルは、国籍や文化の異なる若者向けプロジェクトの実績があり、気候変動に関する持続可能なソリューション開発に取り組むクリエイティブな人材の支援に取り組んでいます。これまでに世界60か国で、気候変動への取り組みに意欲のある12万人以上もの若者と直接関わっています。

LRQA は、250年の歴史を持つロイド レジスターグループの一員です。非営利団体として株主に依存しない独立した立場を貫き、120カ国にわたる世界ネットワークと、気候変動分野を始めとした高度な専門知識を有しています。受賞した若手社会起業家には、LRQA の世界6,000のお客様とのビジネスネットワークと繋がる機会を提供します。

ブリティッシュ・カウンシルの E-idea プロジェクトマネジャーであるヒュー・オリファントは次のように述べています。

「ブリティッシュ・カウンシルは、LRQA と本プロジェクトで共働できることを大変嬉しく思います。専門知識を有し、献身的にプロジェクトを支える LRQA は私たちにとって理想的なパートナーです。この提携関係が、世の中を変えたいと考えている若いリーダーに真の意味でのサポートを与え、地元社会、国家、地域レベルで気候変動や持続可能性に対する認識を高めると確信しています」

LRQA の E-idea コンペティションプロジェクト責任者であるサイモン・バターズは次のように述べています。

「E-idea は、LRQA が責任ある企業として、気候変動問題に対して、主体的に、クリエイティブにそしてダイナミックに貢献する重要な機会です。LRQA は環境分野における若いリーダーを支援することで将来への投資を行ない、環境に対して実質的な貢献を行なっています」

E-idea コンペティション ウェブサイト: (リンク先サイトが利用できなくなったため、リンクを削除しました。)

 

※ 1ポンド≒131円で換算

【ご参考資料】

E-ideaコンペティション概要

  • 名称: E-idea コンペティション
  •  主催: ブリティッシュ・カウンシル、ロイド レジスター クオリティ アシュアランス リミテッド(LRQA)

<募集要項>

(日本)

  • 賞: スタートアップ賞 (各40万円×3)、ステップアップ賞 (各60万円×3)
  • 応募資格: 日本国籍を有する18歳から35歳までの学生および社会人
  1. 18歳から35歳までの日本国籍の方
  2. 応募者は個人のみとしますが、団体の代表者からの応募も受け付けます。
  3. リーダーとしての経験やプロジェクトマネジメント経験を十分に持つ方。
  4. E-idea の気候変動や持続可能性に関連する活動プログラムに幅広く参加できる方。
  5. 応募者またはプロジェクトメンバーのうち一人が、他の国の E-idea 受賞者とともに国際ワークショップやネットワーキングイベントに参加する際に必要となる、英語によるコミュニケーション能力を持っていること。
  • プロジェクト基準:

応募プロジェクトは、次の持続可能性問題のいずれかひとつ以上に取り組むものとします: 運送・交通、ごみの削減、エネルギーの削減と効率化、サステイナブルデザイン、クリエイティブ産業向けの取り組み。

  1. プロジェクトは、対象とする人々の行動に測定可能な変化をもたらすための、明確かつ実践的な目標を提示することができる必要があります。
  2. プロジェクトは特定の地域社会または産業を対象とするものとします。例:近隣・郊外地域、大学、専門セクター、文化活動コミュニティなど。
  3. プロジェクトは将来の発展が可能な構成であるものとします。すなわち、ブリティッシュ・カウンシルと LRQA からの資金提供が終了した後も、持続可能であり段階的な規模拡大が可能でなければなりません。
  4. プロジェクトには明確なコミュニケーションプランがなければなりません。
  5. 選定されたプロジェクトは、広報資料における E-idea ロゴの使用などのコミュニケーション規定に従うことが要求されます。
  6. プロジェクトは2011年10月31日までに着手するものとし、この時点での進捗報告の提出が求められます。2012年9月30日までに、プロジェクト目標に対する短期的成果を達成することが期待されます。
  • 応募方法: 規定の申請書(※)を使用し、メールにて応募。
    ※ 申請書は、プロジェクトウェブサイトからダウンロードしてください。
  •  応募締切:  2011年7月3日(日)必着
  • 一般からのお問い合わせ先、応募先: E メール: (リンク先サイトが利用できなくなったため、リンクを削除しました。)
  • 選考および結果通知方法: 書類審査を通過された方は2011年7月30日(土)および7月31日(日)に面接審査を行い、9月に最終決定します。
    ※ 詳細はウェブサイトをご覧ください。(リンク先サイトが利用できなくなったため、リンクを削除しました。)
    ※ 募集要綱は各国で異なります。

2010年 E-idea コンペティション受賞者コメント

1等   FUNFAM 藤岡恒行さん
FUNFAM は、家庭の食器を、化石燃料素材製品から、洗練された、持続・再生可能な食器として、竹で作られている製品に替えていくことを提唱しています。

「E-ideaコ ンペティションで1等を受賞したことは、プロジェクトを発展させるにあたり、非常に有意義でした。ブリティッシュ・カウンシル、LRQA という著名で信頼できる組織から支援を得られたことは、プロジェクトに大きな影響を与えました。コンペティションを通して得られた助言やサポートや認知度の向上はプロジェクトの評判を高め、さらなる資金調達へとつながりました。E-idea は、私にとって、社会起業家になるための入り口になったと言えます」

2等   ENERGY LITERACY PLATFORM 石橋秀一さん、宮内隆行さん
Energy Literacy Platform (ELP) は、家庭において電気がどの程度消費されているかを知ることができるツールです。モジュールから送られてくる各電気機器の消費電力量は ELP ウェブサイト上でわかりやすく視覚化され、これまでの使用履歴を見ることができます。身近な電気機器の電力消費を理解することで、電力に対するリテラシーを身につけ家庭におけるエネルギーの節約に貢献します。

「E-idea コンペティションの研修を通して、国際的な社会起業家がどのようにして社会問題に立ち向かうのかを学ぶことができました。ブリティッシュ・カウンシルや LRQA のネットワークを通して他の参加者と対話し、アドバイスを得られたことは良い経験でした。他の参加者の実際の事例に基づき自分自身のプロジェクトをさらに発達させることができました。他の国の同じような考えを持っている方とのネットワーキングは、各国のニーズを把握し、協働することの重要性を理解するきっかけとなりました」

LRQA (ロイド レジスター クオリティ アシュアランス リミテッド) について
LRQA は、1985年、ロイド レジスター(ロイド船級協会 1760年設立)の100%出資によって設立され、1986年に英国の認定機関 NACCB (現UKAS)より ISO 9000の原型である BS 5750の第一号の第三者認定機関として認定を受けました。以来、LRQA では120カ国で5万3000件以上の認証登録を行っています。
ウェブサイト: www.lrqa.or.jp

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