選抜された教員が2回の研修後に、各地域の英語担当教員へ研修を実施
英語教育推進リーダーを養成する中央研修の参加者選定に際しては、各都道府県教育委員会等により、「将来、各都道府県等において、英語教育の推進に当たり、中心的役割を果たせる優秀な者」が推薦されています。
平成30年度は、小学校における英語教育の中核となる教員(約180人)、中・高等学校の英語担当教員(中約180人、高約100人)が、全国の教育委員会等により推薦され、中央研修に参加しました。各参加者は、「実践のための研修」、「研修指導のための研修」(各5日24時間)の2回の集合研修を通じて、コミュニケーションのためのより実践的な英語を、英語によって教えるスキルおよび研修成果を地域の英語担当教員らと共有するためのスキルを習得します。
研修は、教職員支援機構(旧教員研修センター、茨城県つくば市)等で行われ、約25人を1グループとし、1グループに対しブリティッシュ・カウンシルの有資格英語講師1名が担当します。参加教員は、「実践のための研修」受講後に所属校において研修内容を反映した授業を実施します。授業実践を重ねる段階では、講師からさらなる指導・助言が行われます。「研修指導のための研修」後、各中央研修受講者は各地域の小学校における英語教育推進の中核となる教員(以下、中核教員)および中・高等学校の英語教員約20~25人へ研修を行います。
各都道府県教育委員会等は、中央研修参加者を講師として、小学校は合計12時間、中学校・高等学校は合計14時間の研修実習を地域で実施し文部科学省に報告します。同省において、その報告内容を踏まえ、要件を満たすことが確認できた場合に、実習修了者は「英語教育推進リーダー」として認証されます。
本事業は、文部科学省が英語教育についての高い専門性と知見を有する外部専門機関へ委託するもので、平成26年度、27年度、28年度、29年度に続き30年度もブリティッシュ・カウンシルへ委託されています。