中央研修の目的
社会におけるグローバル化が急速に進む中で求められる人材育成に対応するため、小・中・高等学校を通じた英語教育においては、これまでの英語教育改革の進展や課題を踏まえた更なる取り組みの充実が求められます。このような中、文部科学省は、平成25年12月、「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」を発表し、初等中等教育段階からのグローバル化に対応した教育環境作りを進めるため、小・中・高等学校を通じた英語教育改革を計画的に実施することにしました。 文部科学省は、「今後の英語教育の改善・充実方策について(報告)」(平成26年9月26日公表「英語教育の在り方に関する有識者会議」)及び「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)」(平成28年12月21日 中央教育審議会)等に基づき、英語によるコミュニケーション能力を有し、グローバル化に対応した人材の育成を強化するため、外部専門機関と連携した効果的な研修を通して、英語教育に携わる者の指導力の向上を図る事業を実施しています。
中央研修はその取り組みの一環として、各学校段階における英語教育推進リーダーを養成しています。研修修了者は、研修指導者や研修運営協力者として、各地で中核となる小学校教員や中・高等学校の英語担当教員の研修や授業・評価の改善のための指導・助言を行います。
このような取り組みを通して、小学校における英語教育の中核となる教員及び中・高等学校の英語担当教員の英語指導力を向上させます。
世界での豊富な英語教授経験で日本の英語教育改革に貢献
英語は常に変化しており、英語教授にもこうした変化への対応が必要です。ブリティッシュ・カウンシルは、世界約100カ国で英語教育に携わっており、世界の英語教育動向に精通し、最新の英語教授法を取り入れるなど、世界の英語教育を常にリードしています。本事業と同様の研修モデルを含む、国の教育担当省庁との協働プロジェクトを、中国、韓国、インド、マレーシア、スペインなど世界各地で実施しています。ブリティッシュ・カウンシルはこのグローバルな経験と専門性を活かし、世界各国で検証された実績のある指導原理を日本の英語教育の文脈に適用し、日本の英語教育改革に貢献しています。
研修講師
今回の事業では、ブリティッシュ・カウンシルは、英語教授法に関する修士号相当の資格を有すネイティブスピーカーによる研修だけでなく、本事業の研修に係る教材の開発・制作も担っています。世界各地で利用されている様々な教材やノウハウを基に、日本の事情に精通する英語教育の専門家が、日本の状況にあった教材及び研修を開発しています。