16歳までの教育 科目と資格
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Mat Wright

履修科目と取得できる資格

イギリスでは、中学校最後の2年間(14歳から16歳:日本の中学3年から高校生1年次)に、ほとんどの生徒は以下の資格のいずれかを取得します。

  • GCSE
    GCSE は、イングランド、ウェールズ、北アイルランドで、14歳から16歳のほとんどの生徒が取得する学業資格です。評価によって、中等教育の修了資格(日本の中学卒業資格相当)が得られることから、この年齢の生徒が取得するもっとも一般的な資格です。インターナショナル GCSE は GCSE と同等の資格で、海外の生徒の間で広く受験されています。
  • 国際バカロレア​(IB)のミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)
    イギリスでは、国際バカロレア(IB)が取得できる学校が増えています。ミドル・イヤーズ・プログラム(MYP:中等教育課程)では、通常2年間、IBプログラムの準備として、外国語、人文学、科学、数学、芸術、体育、テクノロジーを勉強します。
  • ナショナル(スコットランドの資格: 旧制度より変更、2014年より認定開始)
    スコットランドでは、通常、中学校の3年目から4年目の2年間にわたって「ナショナル4」から「ナショナル5」の課程を履修し、4年目の終わりに修了試験を受けます。「ナショナル4」および「ナショナル5」の修了資格を取得した生徒は、学校やカレッジで新しい科目の勉強に進むことができます。

これらの資格は、通常試験と普段の勉強の両方で評価されます。生徒は複数の科目を選んで勉強します。例えば GCSE では数学、英文学、英語学、物理学、化学、生物学を含む7科目から10科目を勉強します。幅広い科目で基礎を身につけ、進学や就職の準備ができるようにするためです。

履修科目とカリキュラム(16歳以下:日本の小学生・中学生・高校生1年次相当)

イングランドにあるほとんどの公立学校(小学校・中学校)は、 全国共通のカリキュラムに沿った教育を行っています。一方、スコットランドでは スコットランドのカリキュラム、北アイルランドでは北アイルランドのカリキュラム、ウェールズではウェールズのカリキュラムで教えています。

これらのカリキュラムは、政府によって定められ、生徒が幅広い科目で優れた教育を受けられるよう、必修科目や到達目標が規定されています。

私立学校(小学校・中学校)は政府の定めたカリキュラムに従う義務はありませんが、多くの学校が自主的に活用しています。全国共通のカリキュラムを採用していない学校でも幅広い科目を教えています。

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