ブリティッシュ・カウンシルは、英語教員の指導力向上に対する取組みの一環として   、文部科学省委託事業「教師の英語力・指導力の向上のための実践的オンライン研修」の企画運営を担当しています。当研修は、日本の中学校、高校の英語教師の現状やニーズを踏まえて開発したコースです。

オンラインでありながら、ライブで参加するワークショップと、個人で取り組むeラーニング双方の特徴を効果的に組み合わせ、言語活動を通した指導についての効果的な技術や知識を習得し、授業改善を確実に進めます。

(OTE: “Online course for Teaching English” の略称)

■研修の特徴

  • 発信力の強化、特に「話すこと(やり取り)」の指導に焦点を当てた10 時間のコース。
  • ライブで実施するワークショップ(同時双方向型)で、デモ授業を体験。実際のコミュニケーションの過程で必要な様々な指導上の配慮(支援)の具体的・実践的な例を知る。
  • セルフアクセス(e ラーニング)8 時間を通して、第二言語習得、動機付け、学習科学など、妥当性のある科学的根拠に基づいた効果的な指導法と、その指導を行うべき理由や効果への理解を深める。
  • 研修で学んだ具体的・実践的な指導技術を実際に行う「事後タスク」に取り組むことで、授業改善を進め、受講者の指導に対する自信をより高め、生徒の英語力の向上につなげる。
  • いずれのコースも実践的な英語指導の国際資格と日本での豊富な教員研修経験を持つ講師が担当。

■対象: 中学校、高等学校の英語科教員(講師含む)

■募集人数: 中学校400 名、高等学校400 名 ※当該校種の授業を担当している教員。
定員を大幅に上回る多くの受講希望を頂戴しましたため、各自治体等で調整の上決定いただきました。  

研修内容(中学校)

Unit1 Small Talk: Demonstration & Analysis  

形式:ライブ(ワークショップ)
帯活動などで繰り返し取り組むことができる「スモールトーク」の進め方や指導技術を紹介します。オンラインで実施するデモ授業への参加、指導技術のマイクロティーチング(模擬授業)を通して、「即興で伝え合う」「対話を継続する」等について具体的な指導技術を知り、授業実践に向けて自信を高めます。

Unit2 Teaching interactive speaking   

形式:セルフアクセス(eラーニング) 
「話すこと」、特にやり取り指導を効果的に進めるための理論、生徒を上達に導く評価、技能統合型の指導等を扱います。

Unit3 Teaching and reviewing new words and phrases    

形式:セルフアクセス(eラーニング) 
スピーキング力を高めていくには、生徒の語彙力の充実が必要になります。生徒の記憶に残る新出語彙の導入の方法、既習語彙を繰り返し扱うことや使う練習をする際の留意事項等を紹介します。

Unit4 Teaching writing   

形式:セルフアクセス(eラーニング) 
すべての生徒が自分の意見や経験を表現し、課題を完了できるようにするための支援の具体例や評価等を扱います。

研修内容(高校)

Unit1 Integrated skills lesson: Demonstration & Analysis

形式:ライブ(ワークショップ)
「読むこと」と「話すこと」の技能統合型の指導のデモ授業と分析を行います。受講者の興味関心に基づき、次のいずれかを選択します。

•Aコース: 生徒の英語力を伸ばすこと(イメージ:CEFR A1や、A2の生徒の力を伸ばす)
•Bコース: 特にグローバルに活躍することが期待される層の英語力を伸ばすこと(イメージ:CEFR B1以上を目指す生徒の力を伸ばす)

Unit2 Teaching interactive speaking

形式:セルフアクセス(eラーニング)
 「話すこと」、特にやり取り指導を効果的に進めるための理論や、生徒を上達に導く評価、技能統合型の指導等を扱います。

Unit3 Helping students to remember and use new language

形式:セルフアクセス(eラーニング)
言語学習の根幹である語彙の学習方略や生徒の長期記憶に定着させるための支援について考えます。リーディングやリスニング中の語彙の扱いや、課題別に、学習過程のあらゆる段階で行う配慮等も扱います。

Unit4 Teaching writing

形式:セルフアクセス(eラーニング)
すべての生徒が自分の意見や経験を表現し、課題を完了できるようにするための支援、生徒を上達に導くための評価、まとまりのある文章を書くための支援等を紹介します。

お問い合わせ: ブリティッシュ・カウンシル OTE担当