「子どもの『英語を学びたい』というタイミングを逃さなかったことが大きな成長に」
長尾泰子さん(母)、健吾さん(息子:中学3年生・2016年2月現在)
「思い立ったら吉日」。息子さん自ら海外留学を希望したタイミングを逃さず、イギリスに送り出したことで、語学力、自立心などの面で大きな成長に繋がったという長尾泰子さん、健吾さん親子。留学生が自分以外に日本人がいない環境で、不安を自信に変えた健吾さんと、子どもの興味をより深めるようベストタイミングでサポートしてきたお母さまの泰子さんにお話をうかがいます。
留学を希望したのはどちらからでしたか?
健吾さん: 僕からです。中2の夏に心の中では考えていて、中3になって親に相談しました。
お母さま: 最初は「将来外国で働きたい」って言い出してびっくりしました。そのためには、まずは留学からだね、ということで今回の機会を作りました。
英語に興味を持ったきっかけは何かあったのですか?
健吾さん: 中2の時に、イギリスの人気バンドOne Directionを好きになって、英語の歌詞を調べたりするうちに英語に興味がわきました。
お母さま: それまで勉強嫌いだったのが英語に興味を持ったので、One Direction のライブにも連れて行き、その直後に英会話に通いたいと言い出すくらいになったんですね。「鉄は熱いうちに打て」と思い、留学の希望も後押ししました。
留学のための準備はどうしましたか?
お母さま: 最初は留学エージェントに相談に行きましたが、思い切って自分自身でコース情報を調べ、イギリスの語学学校に直接申し込みました。約2ヶ月という短期間で情報収集し、自分で手続きも行いましたがスムーズにいきました。
留学に不安はありませんでしたか?
お母さま: 心配は多少ありましたが、「かわいい子には旅をさせよ」ですし、子どもを信頼しているのであまり不安に思いませんでしたね。電話をすると子どもが余計不安がるといけないので、こちらからは電話しませんでした。子どもからは最初、毎日電話が来ましたが、そのうち1週間に1回になり、元気でやっている証拠だなあと。
健吾さん: 僕のほうが留学に対して心配でした(笑)。海外旅行は初めてだし、入国審査でも何を言っているのか理解できないし。出発日に台風で僕の便だけ欠航になるという波乱万丈のスタートで、この先、大丈夫かなって。でも行けばなんとかなりました。
留学生活がスタートしてその不安はどうなりましたか?
健吾さん: 1日目は本当に皆が英語で何を言っているかわからなかったので苦労しました。でも、土日のバスツアーなどで、クラスメートと少しずつ仲良くなることができたのと、先生がわからないところを携帯電話の翻訳機などでフォローしてくれることもあり、少しずつ慣れていきました。2週間したら質問なども聞き取れるようになりました。
日本とイギリスの授業の違いは?
健吾さん: 音楽や動画を使って、ゲーム感覚で英語を学ぶ授業があり、楽しみながら勉強するので頭に入りやすかったです。
寮生活はいかがでしたか?
健吾さん: 食事の後などに、よく集まってBINGOやゲームをしたり、みんなで過ごす時間も多くて楽しかったですね。アゼルバイジャンやモロッコなど日本ではなかなか出会うことのない国の人たちと仲良くなれたのもうれしいことでした。
帰国後は何か留学の影響がありますか?
健吾さん: 30点台だった英語の実力テストが、留学後は70点台になり、もっと英語を勉強したいという気持ちも強くなりました。それから、自分に自信が持てたことと、自分のやりたいことが明確になってきたことも留学して良かったことです。高校に進学したらお金をためて、大学では1年間留学したいと思っています。
お母さま: 正直、こんなに変化するとは思っていませんでした。英語力が伸びたことに加えて、自信がついたことは大きかったですね。帰国した時に、息子の表情が輝いて見えたのでうれしかったです。
通訳になりたいと息子は今言っています。それもいいですが、手段としての英語にとどまらず、もっと広い視野で海外の人たちとビジネスをしていけるといいなと私は思いますね。
これから留学する人たちにメッセージを。
健吾さん: 僕は日本人留学生がいない学校だったことが良かったと思っています。最初は寂しかったけれど日本人同士で集まってしまったら、英語を話す機会が減ってせっかくの留学がもったいないものになってしまうと思います。日本人留学生があまりいない学校を選ぶのもいいですよ。
これから留学させる保護者の方にアドバイスを。
お母さま: 何事も「思い立ったら吉日」だと思います。子どもが自ら希望したときが伸びるときですし、頭も柔軟な早いうちが良いと思いますね。
心配したらキリがないです。でも危ないことは国内外同じですから、日常生活の中で子どもに危険を察知する能力を育てておくのが大切ではないでしょうか。冒険することは、子どもの成長過程で大事な体験だと思っています。
また、息子は中3の夏という受験準備中に短期留学しました。でも結果的に英語力が伸び、そのタイミングで行かせたことは良かったです。
*留学情報
長尾健吾さん(中学3年生・2016年2月現在)
留学先:ロンドン KKCL
参加ブログラム: サマーキャンプ
滞在日数:1ヵ月