イギリスの国教はキリスト教ですが、実際はその他の宗教も広く歓迎されている多宗教社会です。
イギリスでは、人種、国籍、宗教によって人を差別することは、法に反します。自分の信条が尊重されると同時に、他人の信条を尊重することが求められます。イギリスの公共サービス情報サイト gov.uk で、詳しく見てみましょう。
イングランドとウェールズの国家統計局の2001年/2011年の調査によると
- 約3,300万人の人々が、自分がキリスト教徒であると回答し、その中にはプロテスタント、カトリック、メソジスト、バプティスト、その他の宗派が含まれました。
- その他の主要な宗教グループには、イスラム教徒(2,750,566 人)、ヒンドゥー教徒(823,022人)、シーク教徒(429,949人)、ユダヤ教徒(270,159人)、仏教徒(255,106人)があります。
- 1,410万人が、特定の信仰を持たないと回答しました。
他にも、スコットランド や、北アイルランド の統計も調べてみてください。
イギリスでは、自分の宗教に基づく服装を身につけるのが普通です(たとえば、ヘッド・カバーやロング・スカート)。また、クリスマス、イード(イスラム教の断食明けの祭り)、ディーワーリー(ヒンドゥー教の新年のお祝い)、ハヌカー(ユダヤ教の年中行事)のような宗教行事も行われています。
イギリスの大きな町や都市には、教会、モスク、寺、シナゴーグ、グルドワラなど、主な宗教の礼拝施設があります。
小さな町には、キリスト教会しかないかもしれません。でも、イギリスは小さな国なので、大きな都市までもそれほど遠くないでしょう。
たいていのホテル、病院、空港は、誰でも使える礼拝室を備えています。学校も同様です。また、他の学生と集うことができる宗教ごとのグループがある学校もあります。