英国ジェイソン・ブルージュ・スタジオによる「ザ・コンスタント・ガーデナーズ」は、アートと最先端のテクノロジー、日本文化を融合した大規模なインスタレーション作品です。卓越したパフォーマンスを見せるアスリートが生み出す身体の動きをデータ化し、その動きを読み込んだロボットアームの庭師たちが枯山水のような庭園風景を巨大な砂のキャンバスに描き出します。
最先端のテクノロジーとアートを融合する作品を展開する英国のアーティスト、ジェイソン・ブルージュが率いるジェイソン・ブルージュ・スタジオの日本での初のプロジェクトとして、2021年の夏、東京の上野公園で展開されます。
作品は、様々なスポーツ競技のアスリートの動きを解析して文様化します。4つの産業用ロボットアーム “庭師(ガーデナー)”が、14トンの黒い玄武岩と4トンのシルバーグレーの花崗岩で構成された砂利を巨大なキャンバスに、その文様を禅庭園のような砂紋として描くというものです。期間中は毎日パフォーマンスを行い、約150パターンもの独創的な作品をつくり上げます。時間の経過とともに展開するアスリートの動きを表現するものもあれば、一瞬の動作を描くものもあり、その表現は多様です。
本作品の「庭師」には長年の任務を終えた産業用ロボットアームを再活用し、作品を通して日常生活における機械の役割を映し出し、ロボット工学の新たな意義とクリエイションの可能性を伝えます。
ジェイソン・ブルージュのメッセージ
東京にて「ザ・コンスタント・ガーデナーズ」を公開できることを大変光栄に思います。この作品では、ロボット工学とパフォーミングアートの新しい可能性を見出し、革新的なテクノロジーが物語を生み出せることを実証します。このまたとない機会に、これまで鍛錬を積み重ねてきたアスリートたちの活躍を讃えつつ、日本の皆様が楽しめる有意義な体験を提供したいと考えています。
展示概要
会期:2021年7月28日(水)~2021年9月5日(日)
会場:上野恩賜公園 竹の台広場(住所:東京都台東区上野公園 池之端三丁目)
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
特別協力:ブリティッシュ・カウンシル
⇒実施概要・参加方法はこちらのページをご覧ください。
本インスタレーションは東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が主催する「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」のひとつとして展示されます。
また、ブリティッシュ・カウンシルと駐日英国大使館が2019年より日本において展開している日英交流年「UK in JAPAN」の主要プログラムの1つです。
ジェイソン・ブルージュ・スタジオについて
ロンドンを拠点に多分野で活躍するアーティスト兼デザイナーのジェイソン・ブルージュが、2002年に設立したスタジオ。建築家、アーティスト、エンジニア、計算設計者のチームに加え、エレクトロニクス、プログラミング、プロジェクト管理の専門家で構成されています。インタラクションデザインを開発し、アート、建築、テクノロジー、インタラクティブデザイン分野のパイオニアとして国際的に活動。建築とインタラクションデザインを融合させ、最先端技術を駆使したミクストメディアを土台に、時空や空間をダイナミックに体験できる没入型の作品づくりをしています。人、データ、テクノロジー、自然を融合させ、都市生活とは異なる時空や空間を体感できる、インタラクティブな作品の数々で知られ、これまでに、英国のビクトリア&アルバートミュージアム、テートモダン、自然史博物館などの主要な芸術文化機関とも協働で作品を発表したほか、国際的に活躍するデザインスタジオです。