英国の創造性豊かなアイデアが集結した、画期的なプロジェクト
『UNBOXED: Creativity in the UK』は、英国の多様で豊かな創造性あふれるアイデアが集結した、ユニークかつ壮大なクリエイティビティの祭典。2022年3月から10月にかけて、イングランド、北アイルランド、スコットランド、ウェールズの各所、そしてオンラインでさまざまな参加型プログラムが開催されます。
人と地球のより良い未来を創るのは、私たち一人ひとりのクリエイティビティ。そのメッセージのもと、多様で豊かな英国のクリエイティビティをともに祝うプロジェクトです。中心となるのは、英国中のクリエイターに対して行った公募で集まった、約300にも及ぶ画期的なアイデアから選ばれた10のプログラム。
科学、技術、工学、芸術、数学の各分野で活躍する人々のコラボレーションによって生み出されるこれらのプログラムは、海岸沿いののどかな町や、刺激的な都市の中心部、息をのむような美しい自然が残る地域などを舞台に、展開されます。開催地での参加はもちろん、テレビやラジオ、オンラインを活用して、誰でも無料で楽しむことができるよう、デザインされています。
プロジェクトと連動した多様な教育プログラム
UNBOXEDは、特別な体験を通して多くの人に英国のユニークなクリエイティビティを体感する機会を提供するだけではなく、教育プログラムにも力を入れています。各プロジェクトと連動し、子どもや若い人を対象とした参加型ワークショップ、ツアーなどを展開するほか、教員や教育関係者向けのリソースや教材を開発します。プログラムや教材の開発は、各プロジェクトと連携する教育の専門家が手掛けています。UNBOXED公式サイト(英語)の“LEARNING PROGRAMME” (英語)のページでは、今後も教材や学習の機会に関する新たな情報が追加されていく予定です。
例えば、『Our Place in Space』と連動して行われる『Exploring Life in the Universe(宇宙の生命を探る)』もそのひとつ。北アイルランドの小学校で開催される1dayワークショップを通して、8歳から11歳の生徒たちがアニメーションの基本原理を学び、チーム別に企画・脚本を手掛けてオリジナルの作品づくりに挑戦します。
また、『PoliNations』と連動したワークショップでは、7歳から15歳までの生徒たちがバーミンガムの中心に現れる木々や植物の“庭”を探検し、植物と触れ合い、作品へと昇華させます。このワークショップを通して、自分たちがいる地球を大切に思い、その多様性を称賛する気持ちを育みます。
そして、UNBOXEDは、子どもたちだけではなく教育に携わる人々にも特別なプログラムを提供しています。例えば『Dreamachine』チームは、教員のための専門機関である『Chartered College of Teaching』と教職員のウェルビーイング向上に取り組む慈善団体『Education Support』との共同で、3種類の“継続的専門能力開発(CPD)”用セッションを作成しました。無料のウェビナーを通して、教職員のウェルビーイング促進を目的とした、教室での活動例について解説します。
英国全土の機関・団体がプロジェクトの実現をサポート
UNBOXEDには、イングランド、北アイルランド、スコットランド、ウェールズの各政府が出資し、北アイルランドの『ベルファスト市議会』、スコットランドのイベント産業を支援する『EventScotland』、ウェールズの政府機関『Creative Wales』との共同委託で実施されています。BBC(英国放送協会)、BFI(英国映画協会)、RSA(王立芸術・工学・製造業協会)、ブリティッシュ・カウンシルといったパートナーとともに、各プログラムを通して人と地球のより良い未来について考察します。そして、そのために必要なクリエイティビティとコラボレーションの重要性について世界規模で議論を重ね、理解を深めていきます。
RSAとの提携では、人と地球のより良い未来を創造するクリエイティブなコラボレーションを模索し、その価値を調査する研究にも取り組んでいます。また、各種イベントやメディア、最新のデジタル体験、学習プログラムなどを通して、世界中の人々にUNBOXEDの価値が広く届けられることを目指し、プログラムの国際連携の面では、ブリティッシュ・カウンシルが支援しています。