太陽系をめぐる旅を疑似体験する
『Our Place in Space』は、北アイルランドとイングランドの美しい風景のなかにつくられた、壮大なスケールの“太陽系”を探検するプログラム。太陽系をモデルにした約10kmに及ぶ探索コースをめぐりながら、地球上で“宇宙の旅”を楽しみます。
コース上には、太陽はもちろん、惑星ごとに目印となるアーチと惑星の模型を配置。特別に開発されたインタラクティブなAR(拡張現実)アプリを使って、太陽系を疑似的に探検します。さらに、さまざまな学習プログラムやデジタルイベントも展開。ARアプリに探検の記録を残し、“星”をアプリ内の『Universe of Us』にアップロードすることで、太陽系に関する学びがさらに深まるように設計されています。このARアプリがあれば、世界中のどこからでもオンラインでアクセスして、探検に出かけることができます。
宇宙から眺め、地球で生きる意味を探る
率いるのは、北アイルランドを代表するクリエイティブ・メディア・アートセンターの『Nerve Centre』。さらに、北アイルランドのアーティストで 児童文学作家のオリバー・ジェファーズ(Oliver Jeffers)氏、クイーンズ大学ベルファスト天体物理学研究センターの教授で天体物理学者のスティーヴン・スマート(Stephen Smartt)氏、そしてNerve Centreが率いるクリエイティブチームも携わっています。各探索コースは、アーティストや専門家によるアイデアをもとに、太陽と惑星の距離を忠実に再現し、惑星に見立てた模型は英国の美しい風景に溶け込むように設計されています。
4月22日~5月22日には、5億9100万分の1のスケールでフォイル川沿いにコースを設置。6月11日~7月10日にベルファストに現れるコースでは、地球にいながら木星までジョギングして、太陽のそばに座って休憩できます。こうして太陽系をめぐる旅を疑似体験するなかで、今、私たちが地球にいることは一体何を意味するのか、未来のために私たちはどのようにして地球を守ることができるのかをともに考え、具体的な方法を探ります。
もし太陽系から地球を眺めることができたら、何を感じるでしょうか。土星から見たら、地球上の争いはとても小さなことに思えるかもしれません。広大な太陽系から地球を眺めること。それは、発想の転換につながる特別で貴重な体験です。いつもとは異なる視点で自分たちを見ると、それぞれの違いはとても小さなことに感じられるのではないでしょうか。
日本からプログラムを楽しむ方法
日本からも、オンラインでプログラムを楽しめる方法を紹介します。
- UNBOXED YouTube公式アカウント内 『UNBOXED: Our Place in Space』(英語)
『Our Place in Space』のイベント概要のプレゼンテーション動画をご覧いただけます。 - Our Place in Space プロジェクトサイト(英語)
“Watch Video"から、英国の美しい風景を背景に、『Our Place in Space』の太陽系モデルのトレイルをめぐるダイジェスト動画をご覧いただけます。 - Our Place in Space プロジェクトサイト内『About Us』(英語)
Oliver Jeffers氏とStephen Smartt教授のトーク動画をご覧いただけます。『Our Place in Space』を制作するきっかけについて、太陽系の惑星のスケールに触れながら楽しく解説しています。 - Our Place in Space プロジェクトサイト内『Resources』(英語)
Nerve Centreが制作した、教育関係者向け学習用資料をダウンロードできます。ダウンロードには氏名やメールアドレス、学校名の登録が必要です。 - Our Place in Space プロジェクトサイト内『Monthly Challenges』(英語)
科学、技術、工学、芸術、数学の各分野の第一人者が、毎月、クリエイティブ・チャレンジを動画で出題します。初回は、NASAの宇宙飛行士時代に宇宙遊泳を経験したNicole Stott氏が出演しています。 - Our Place in Space プロジェクトサイト内『Get the App』(英語)
ARアプリのダウンロードページです(Google Play、Apple App Storeに対応)。地球上の好きな場所で、トレイル探検を楽しむことができます。現在はベータ版のため、一部の機能は準備中です。定期的にアプリをアップデートして、最新版をご利用ください。