世界の多くの国々では、人口構造の変化に伴い、都市への人口集中、高齢化、移民・難民の受け入れ、格差の増大やエネルギー消費などの多くの課題が生じつつある。一方で、人口構造の変化には、マイナス面ばかりでなく、新しいビジネスや雇用の創出といったプラスの可能性も隠されている。人口構造の変化から新しいチャンスを見つけ出すために必要となるスキルが、「ルネサンス・アントレプレナーシップ」である。中世のルネサンスが遠近法、活版印刷術や航海術などのさまざまな技術を組み合わせてヨーロッパを繁栄に導いたように、現代社会においては、多様な知識とスキルを組み合わせることで、私たちが直面する課題を乗り越えるための画期的な方法を創りださなければならない。

大阪大学とUCLにより組織されたワーキンググループ「ルネサンス・アントレプレナーシップ」のもと、人口構造の変化がもたらす社会的課題を創造的に解決に導く「ソーシャル・エンタープライズ」を具体化させることを目的に、2015年にUCLで、続いて2016年に大阪大学でRENKEIメンバー大学の学生を対象にワークショップを実施した。多様なバックグラウンドを持つ参加者同士の協働により、ユニークなビジネスアイデアが生み出された。

ワークショップ一覧