ブリティッシュ・カウンシルはロンドン交響楽団(LSO)と協働し、オーケストラをはじめとする文化芸術機関と多様な地域社会の新しいかかわり方を模索するプロジェクト「Discovery for 2021」を、2018年から2021年にかけて展開しました。
LSOは教育やアウトリーチをオーケストラの活動に欠かせないものと位置づけています。同団はオーケストラによる教育/コミュニティプログラムの先がけともいわれる「LSO Discovery」を通して、必ずしもクラシック音楽や音楽家になじみのない人を含むあらゆる年齢層やバックグランドの人々に、優れた音楽の体験を提供しています。LSO Discoveryは音楽をよりよく知りたいと思うすべての人にその機会を提供すると同時に、LSOの楽団員が地域の多様な人とかかわり、それぞれの専門性を発揮し高める機会を創出しています。
「Discovery for 2021」は、LSOのメンバー、日本の音楽家、そして東京の多様なコミュニティのグループが協働することによって、オーケストラをはじめとする日英の文化機関による地域社会に向けた活動の新たなアプローチを模索し、推進することを目指しました。
2018年、2019年と二年続けて、LSOのアニマトゥールであり作曲家のレイチェル・リーチが来日し、日本の音楽家を対象にクリエイティブな音楽づくりをリードするためのスキルトレーニングを実施したほか、レイチェルのファシリテーションのもと、LSOの楽団員とトレーニングを受けた日本の音楽家が協働し、日本の多様なコミュニティとともにオリジナルの音楽をつくり上げ成果発表を行いました。
新型コロナウイルス感染症の影響に伴いLSOのメンバーの来日が困難となった2021年は、日本語版がリリースされたロンドン交響楽団のインタラクティブWebアプリ「LSO Play」のコンテンツを活用して、小中学校でのワークショップや、音楽家や学校の先生を対象にしたオンライン・セッションを実施しました。
主催:ブリティッシュ・カウンシル
特別協力:ロンドン交響楽団
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京