「遊び」を通して都市と人が出会うグローバルなイノベーションプラットフォーム
世界人口の半数以上が都市で暮らす現代、都市が今後どのように成長、変化、そして繁栄していくかが大きく議論されています。こうした未来の都市についての対話は、主に政策や技術革新に焦点を当て、市民や文化にはあまり触れていません。しかし、都市の一部である「人」の行動を変えていくことも、都市を管理するソフトウェアプラットフォームを変えることと同等な価値があるのではないでしょうか?
英国ブリストルのメディアセンター、ウォーターシェッドが2012年に立ち上げたPlayable City®は、“Play(遊び)”を通して都市を思いがけない驚きの交流が溢れる場所に変え、人と人、人と都市のつながりが強い未来の都市ビジョンを提案する、グローバルなイノベーションプラットフォームです。都市に創造的にアプローチし、街の中にあるモノを利用した公共空間での共有体験を生み出し、市民同士の会話を引き出す、市民と街の間の会話が始まる楽しいきっかけをつくります。
英国では2013年よりPlayable City International Awardを展開し、創造的にテクノロジーを使い、街の公共空間を舞台に驚きと感動の体験を作り出す遊び心のあるアイデアを発掘してきました。世界中のアーティスト、デザイナー、建築家、テクノロジストのほか、創造活動を展開する人からアイデアを募り、最優秀賞受賞作品は、ウォーターシェッドに併設されているパーヴェイシブ・メディア・スタジオのサポートのもと、プロトタイプを制作し、市民が参加できるように公共空間で実装しています。
2014年以降はブラジル、ナイジェリア、ヨーロッパへと、グローバルにネットワークを拡げ、2015年には東京でPlayable City Tokyoが始動しました。