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2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、スポーツや文化芸術を通して日本全体を盛り上げていく機運が高まるとともに、障害の有無にかかわらず、あらゆる人々がさまざまな場で文化芸術に触れ、多様性が尊重される社会の実現に関心が高まっています。

こうした状況を受けて、文部科学省、スポーツ庁、文化庁の主催により2016年10月21日に「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」の文化会議分科会としてシンポジウム「文化芸術活動を通じた多様性を尊重する社会の実現に向けて」が開催。グレイアイ・シアター・カンパニーの芸術監督であり、2012年ロンドン・パラリンピック競技大会開会式では共同ディレクターを務めたジェニー・シーレイ氏がキーノートスピーカーとして登壇しました。

シーレイ氏は英国での障害と文化を取り巻く状況や社会的背景、2012年のロンドン五輪のインパクトなどについて共有したほか、日本の文化芸術関係者とともに障害のある方の文化芸術活動の今後の可能性やこれからの社会の在り方について幅広く議論しました。

開催概要

日時:2016年10月21日(金)13:00-16:00
会場:国立新美術館 3階講堂 
主催:文化庁
協力:国立新美術館、ブリティッシュ・カウンシル

<開会挨拶>
宮田亮平(文化庁長官)
青木保(国立新美術館館長)

<基調講演>
ジェニー・シーレイ (グレイアイ・シアター・カンパニー芸術監督)

<パネル・ディスカッション>
東ちづる(女優/一般社団法人 Get in touch 代表)
ジェニー・シーレイ (グレイアイ・シアター・カンパニー芸術監督)
日比野克彦(アーティスト/東京藝術大学教授)
森田かずよ(ダンサー NPO法人ピースポット・ワンフォー理事長)
山中俊治(デザインエンジニア/東京大学大学院情報学環教授)

モデレーター:野澤和弘(毎日新聞論説委員)

プロフィール

ジェニー・シーレイ

演出家として活躍し2012年ロンドン・パラリンピック競技大会開会式では共同ディレクターを務めた。障害のあるプロの俳優やスタッフによる英国の劇団、グレイアイ・シアター・カンパニーの芸術監督を1997年から務め、手話と音声描写を効果的に取り入れた革新的な作品を創作、英国内外で高い評価を得ているほか、日本、インド、スリランカ、ブラジルなどでさまざまなワークショップや講演を行っている。英国の舞台芸術セクターのアクセシビリティ向上に大きく寄与し、2009年大英帝国勲章MBEを受勲、2012年ロンドン・オリンピック・パラリンピック競技大会関連文化プログラムのひとつである「Unlimited」ではアーティスティック・アドバイザーを務めた。
グレイアイ・シアター・カンパニーWebサイト(英語)

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